4月。
わたしも、わたしの友達も、みんな高校生になった。
この時期がわたしは一番辛かったように思う。
みんなが不安を抱えながら新しい環境で頑張る時期。
LINEで友達や中学の元クラスメイトの近況が分かってしまう。
辛いと言っている人が多かった。
それを知りただただ羨ましいと思うわたし。
その、「辛い」がとても羨ましかった。
その、普通の「辛い」が。
前に進んでいて、頑張っている証の「辛い」が羨ましすぎて、恨んでしまうような気持ちだった。
みんなが輝いている。
女子高生なんて、なれて当たり前。
なれない未来なんて考えたことがなかった。
わたしは妄想と過去の世界に入り浸っていた。
だからこの頃何をして生活していたかなんて全然記憶にない。
高校の担任の先生は、優しかった。
誰もいない学校へ母と行き、先生と何回か話し合いをした。
わたしは、不登校の、とても立派な、問題のある生徒だ。
今こんな現状にあることが、まだ信じられない。
先生は、このテストだけ受けれたらいいね、保健室登校でもいいんだよ、など、どうにかわたしを学校に引き留めておいてくれた。
私立の高校だしね、。
わたしは、しっかり返事をする。
頭の中なんて、痩せることしかないのに。
痩せない限り、学校に行くことなんて絶対にあり得ないのに。
この時、通っていた病院も変わった。
わたしが通っていたところは小児科だったため、高校生からは大人扱いになってしまうからだ。
たまたま家から歩いていける距離に大きな精神科の病院があった。
しかしわたしは、通うことをずっと拒否していた。
その病院は古臭く大きな建物に、まるで小さな森のように樹木が多く、薄暗い。
小さいころから不気味に思っていたところだったからだ。
そしてもうひとつ、その病院は悪口に使われていた。
クラスでふざけたような生徒がいると、○○病院行ってこい!
といつように、その精神科病院のことを馬鹿にして言うのだ。
絶対に、通いたくなかった。
精神科は、あまりなかった。
母とまわりの人に説得されて、渋々その不気味な病院に通うことになった。