わたしは毎日、自分の血を見ていた。
リストカットをしない日はなかった。
痛みを感じたい時は手首を切る。
深い傷もあれば、浅いものもある。
切るのは痛い。
何回も重ねて勢いよく切っていると、痛いことが嬉しくなってくる。
一本から始まった傷は、少しずつ上まで登り詰めていく。
ただ血が見たい、自分を傷つけたい時は、ふくらはぎを切る。
これは浅い傷だが、とにかく一回に何本もの傷をつくった。
鏡にうつる自分の姿が許せないときは、顔を切る。
さずに恐くて、痛くて、浅い傷を少しだけ。
そして、鏡を割る。
その鏡の破片でまた、からだを切る。
血まみれになっていた。
綺麗な赤だった。
血をみると、少し落ち着くような気がした。
落ち着くというか…大嫌いな醜い自分を傷つけられている安心感、嬉しさ、そして、血まみれなことで現実味がなくなる今の現状。
ふわふわとした感じ。
現実逃避だろうか。
そのあと少ししてから、泣きわめく。
そして、ふと外に出たい衝動にかられる。
裸足のままベランダや、庭に走っていく。
ぼーっと外を見て、現実とは違う世界へいく。
しばらくしてから、見守っていてくれた母が家に連れ込んでくれる。
そんなことを、毎日繰り返していた。