金融庁 出身 伊藤公祐 と申します。

現在は金融領域に特化した営業支援やコンサルティングに携わっていますが
現場でよく「金融庁にいた経験って、営業にも活きるんですか?」と聞かれることがあります。
 

結論から言えば、かなり活きています。

ただそれは制度や法律を知っているから、という単純な話ではありません。
 

一番大きいのは、“見られる側”の感覚を知っていることだと思っています。
 

金融庁時代、私は監督・検査の立場として、多くの金融機関を見てきました。
現場では、資料の整合性や内部管理体制だけでなく、「なぜこの判断をしたのか」という背景まで確認されます。
 

つまり金融業界では「説明できること」が非常に重要なんです。

この感覚は現在の営業支援でも大きな武器になっています。
 

たとえば新しい金融サービスを提案する際、商品性だけを語っても信頼にはつながりません。
重要なのは「なぜその設計なのか」「リスクにどう向き合っているのか」「顧客保護をどう考えているのか」を
言語化できることです。
 

金融の世界では、曖昧な説明はすぐに見抜かれます。

だから私は営業資料を見る時でも、「この表現は誤解を生まないか」「第三者から見て説明責任を果たせるか」
という視点を自然と持つようになりました。
 

一見すると慎重すぎるように見えるかもしれません。
でも長期的な信頼は、こうした小さな積み重ねからしか生まれないと思っています。

特に最近は金融とテクノロジーの距離が近づき、新しいサービスが次々と登場しています。

スピード感は大切です。
ただ一方で、金融は“信用”で成り立つ業界でもあります。

だからこそ「攻める視点」と同時に、「見られる視点」を持てる人材の価値は、今後さらに高まっていくのではないでしょうか。

過去の経験は、肩書きとして残るだけでは意味がありません。

どんな立場で何を見てきたか。
それを今の仕事でどう還元するかが、本当の意味でのキャリアなのだと思っています。