金融庁 出身 伊藤公祐 と申します。

金融庁で仕事をしていた頃は、制度やルールを「守らせる側」として物事を見ることが多くありました。
監督や検査の現場ではリスク管理や内部統制、説明責任といった観点が非常に重要で
少しの見落としが大きな問題につながる世界です。
 

当時、“規制”というものを、どちらかといえば厳格に運用する対象として捉えていました。

しかし民間の現場に身を置くようになってから、その見え方が少し変わりました。
 

スタートアップや新しい金融サービスに関わる中で感じたのは
「挑戦したいのに、どう進めればよいか分からない」という企業が本当に多いということです。

新しいアイデアや熱量はある。
けれど法規制やリスク対応への不安が大きく、一歩踏み出せなくなっているケースも少なくありません。
 

そこで初めて自分が金融庁で培ってきた経験が“支援”として役立つ場面があることに気づきました。

規制を知っているからこそ、「どこに注意すべきか」が分かる。
同時に「どこまでなら挑戦できるか」も見える。
 

これは意外と大きな違いです。

規制は、単純に事業を止めるためのものではありません。
利用者保護や市場の健全性を守るために存在している一方で、その枠組みを正しく理解できれば
事業成長と両立できる余地も十分にあります。
 

最近は営業支援やコンサルティングの場面でも、「まず整理してみましょう」とお伝えすることが増えました。
感覚だけで進めるのではなくリスクを言語化し、論点を明確にする。
その積み重ねが、結果として企業の挑戦を支える土台になると感じています。
 

監督する側から、支援する側へ。
立場は変わりましたが“金融をより健全に前へ進めたい”という想いは、今も変わっていません。

むしろ今のほうが現場に近い場所で、その可能性を強く感じています。