金融庁 出身 伊藤公祐 と申します。
「良い仕事は、地道な確認作業から生まれると学んだ話」
仕事をしているとつい華やかな部分に目が向きがちです。
大きな成果を出した話、新しい挑戦を始めた話、注目を集める取り組みなどは人の目に入りやすいものです。
しかし長く金融の世界に携わってきた中で感じるのは、本当に信頼される仕事ほど
実は地味な作業の積み重ねでできているということです。
例えば、ひとつの資料を確認する場面。
数字に間違いがないか。
前提となる情報は正しいか。
相手に誤解を与える表現になっていないか。
こうした確認作業は、決して派手ではありません。
むしろ誰かに褒められることも少ない仕事です。
ですがその小さな確認を丁寧に積み重ねることで、安心して次の判断ができる環境が生まれます。
金融の仕事では特に「大丈夫だろう」という思い込みが大きな問題につながることがあります。
だからこそ基本に戻ることを大切にしてきました。
少し面倒に感じる作業ほど、実は大切な意味を持っている。
これは金融業界だけではなく、どんな仕事にも通じることではないでしょうか。
現在、企業の支援や営業代行、コンサルティングの仕事に携わっていますが
ここでも変わらないのは「相手をよく知ること」です。
会社の状況はどうなのか。
本当に困っていることは何なのか。
表面的な情報だけで判断していないか。
一つひとつ確認していくことで、初めて相手に合った提案ができると思っています。
若い頃は早く答えを出すことが仕事の力だと思っていた時期もありました。
しかし経験を重ねるほど、急がず丁寧に向き合うことの価値を感じるようになりました。
派手な近道はなくても、足元をしっかり確認しながら歩く。
結局それが一番遠回りに見えて、一番確実な道なのかもしれません。
良い仕事は特別な才能だけで生まれるものではありません。
小さな確認を惜しまない姿勢。
目の前の相手を大切にする気持ち。
そうした地道な積み重ねの先に信頼という形で表れてくるものだと、今でも感じています。