「うーん、悩む」
インドネシアに行って、実習生の面接をした際にこんな気持ちで候補者の写真をスレッズで投稿した。
もちろん、許可はもらっていた。
でもその写真に、思いもよらないメッセージが届いた。
「この中で数人落ちるとしたら、
それって可哀想じゃないですか?」
一瞬、ドキッとした。
怒りや批判ではない。けれど、刺さった。
「おっしゃる通りです。削除します」
そう素直に返せたのは、自分の中にやましさがなかったからこそ。そして、その後のやりとりで、相手の想いにじんとくる。
⸺ 見えてきたのは、同じ景色だった
実はその方、日本人。
でも、インドネシアのローカルに深く根ざして暮らし、若者やその家族の相談を受けてきたという。
「文化も慣習もまったく異なる国から行く若者達です。お力になってくれる方がいるということが
どれだけ励みになることか」
ああ、そうか。
見方が違うだけで、
向いてる方向は同じだったんだ。
⸺ 誰かを叱る人は、誰かを守ろうとしている
この出来事は、自分にとって大きな学びになった。
相手の指摘は、ただ「投稿の仕方が悪い」という話ではなく、
その奥に、“守りたい誰か”がいたからこその言葉だった。
対話を続けたことで、ただのやりとりが
「新しい信頼」になった。
⸺ まだ見ぬ仲間がいる
そして最後に伝えた。
「来年、バリに行くので、その時は会いに行かせてください」
“敵”ではなく“仲間”だった。
だからこそ、ちゃんと「一緒にこの道を歩きたい」と伝えた。
実はこの1年で8回、インドネシアに足を運んでいる。
会社も立ち上げた。
なぜか?
「日本に来てから悲しい思いをさせたくない」からだ。
不安な異国で、知らない土地で、
夢を持って飛び込んできた若者たちが、
誰かの優しさで報われたらいい。
⸺ 想いがあれば、すれ違いは繋がりに変わる
今回は、“ご指摘”から始まった。
でも最後には、「お会いしましょう」「よろしくお願いします」でやりとり終了。
これって、すごく豊かなことだと思う。
伝え方は、もっと磨ける。
でも、想いがあるなら、それは伝わっていく。
