先日、インドネシアから来ている実習生たちと一緒に、岐阜にあるモスクへ行ってきた。
連れて行ったのは、うちの会社にいる3人の実習生、そして、別の会社にいる青年・ディキ。
4人とも、自分が初めてインドネシアを訪れたときに出会った、大切な“原点”のような存在だ。
初めてのモスク訪問で流した涙
うちの実習生メンバーにとっては2回目のモスクだったけど、
ディキにとっては初めて。
入国してすでに3ヶ月以上経っているのに、
一度も日本のモスクに行ったことがなかったらしい。
そんな彼が、モスクに到着した瞬間、
自分の方を向いて言った。
「つれてきてくれて、ほんとうにうれしいです。なみだがでます」
本当に、目に涙を浮かべていた。
彼にとってどれだけ大切な場所だったのかが、何も言わなくても伝わってきた。
自分が目指している「実習生支援」は、単なる労働力確保じゃない
もちろん、会社としては人材が必要だ。
でも、自分がこの仕事をしている理由は、それだけじゃない。
・自分が信頼した人たち
・海を越えて出会った仲間たち
・そして日本で働くことを選んだ彼らの人生
それを、単なる「労働力」として扱うようなことはしたくない。
向き合えない日本人がいても、外国人とは向き合いたいという矛盾
正直、自分はまだまだ未熟。
日本人スタッフですら、ちゃんと向き合いきれてない部分もある。
でも、それでも、
目の前にいる人の人生に少しでも光を与えられる側でいたい。
そのためにできることは、まず「理解しようとすること」。
宗教の理解は「共に生きる」ための一歩目
イスラム教は、避けて通れない。
正直、なじみがないから、わからないことも多い。
でも、「わからないから距離を置く」のではなく、
**「わからないけど、わかろうとする姿勢」**を持ち続けたい。
それが、彼らにとっても、日本で生きる一歩目の支えになると思ってる。
世界平和って、案外こんな小さなことかも
昔は正直、「世界平和」なんて興味もなかった。
でも最近は思う。
目の前のたった1人に、心を寄せること。
その積み重ねが、巡り巡って“平和”につながっていくのかもしれない。
モスクで涙を浮かべる青年を見て、
そんなことを感じた1日だった。
