42歳になった9月があっという間に終わる
思えば30歳のときから、ひとつの「訓練」を自分に課してきた。
それは 自責思考 を身につけること。
「人のせいにしない」と決めた30歳
20代までは、何かうまくいかないと
「あの人のせい」「環境のせい」
そんなふうに言い訳を探すことが多かった。
でも、あるとき気づいた。
その思考の先に、成長はない。
だから30歳を境に、「何があっても自分の責任」と捉える訓練を始めた。
もちろん最初はしんどい。
失敗したときに自分の至らなさを直視するのは苦いものだ。
でも続けていくと、不思議と物事の解像度が高まっていく。
自分を知る。他人を知る。
自責思考を鍛えるには、「自分を知る」ことが欠かせない。
自分がどんな癖を持っていて、どう反応しやすいか。
逆に「他人を知る」ことも同じくらい大切だった。
人はなぜ怒るのか。
なぜ怠けるのか。
なぜ動ける人と、動けない人がいるのか。
自分と他人を観察し続けることで、
「だからこの失敗は自分に返ってくる」
「自分が採用したから、この人が動けないのも結局は自分の責任」
そういう納得ができるようになった。
12年間の積み重ね
42歳になった今、12年間の訓練の結果、
「自分の責任に変換する」ことが、ほとんど無意識にできるようになっている。
もちろんまだ完璧ではない。
それでも、この習慣があったからこそ、
スタッフとの関係、事業の選択、家族との向き合い方…
すべての判断に軸が通るようになったと思う。
自責は、自分を追い込むことではない
誤解されたくないのは、
自責思考は「自分を責め続ける」ことではないということ。
大切なのは「次にどうするか」を見つけるための前提。
「誰かのせい」ではなく「自分がどう動くか」に目を向ける。
それができると、不思議と前に進めるようになる。
おわりに
30歳からの12年。
自分を知り、他人を知り、
そのすべてを「自分の責任」として引き受けてきた。
これからもきっと失敗はある。
でもそのたびに「自分が足りなかった」と受け止め、
改善を重ねていけば、まだまだ成長できる。
42歳の今も、訓練は続いている。
