〜長女の合唱が教えてくれたこと〜
中学3年生の長女。
彼女は合唱部に所属している。
その経緯は以前のブログに書いたので割愛するけれど、
彼女の合唱人生は、まさに“熱”の連続だった。
合唱の甲子園とも呼ばれる
「NHK全国学校音楽コンクール(Nコン)」
中学1年のとき、彼女の学校は史上初めて岐阜県大会で金賞を受賞。
続く東海北陸大会では銅賞という快挙。
2年生では、さらに成長し、県大会は圧勝で突破。
東海北陸では銀賞。あと一歩で全国という壁。
そして今年。
いよいよ中学最後のNコン。
課題曲はなんと、あの SKY-HIさんが作曲。
ポップスやヒップホップで知られる彼の世界観は、
これまでの合唱とはまるで違う。
裏拍・シンコペーション…
ブラックミュージックの要素も入り、まるでゴスペルのよう。
正直、「こんな曲、合唱で成立するのか?」と感じる難曲。
そんな中、娘の学校を目標に、16校がしのぎを削る岐阜県大会。
当初は2番手の出番だったが、直前でトップバッターが辞退し、
まさかの1番手に。
トップバッターが優勝するなんて、
「M-1で令和ロマンが優勝したときくらいしか記憶にない」ってレベル。笑
でも、そんな不安も、第一声で吹き飛んだ。
とにかく、うまい。うますぎた。
これまで何度も彼女たちの合唱を聴いてきたけれど、
間違いなく、過去イチの出来。
・声量
・ピッチ
・難しいリズム感
どれもパーフェクト。
なのに、“うまい”を感じさせず、スッと心に届く。
これが、音楽のチカラか。
続く自由曲もまた難曲。
でも、その難しさを感じさせない自然な流れ。
それが「実力」だと痛感した。
気づけば、こっちは号泣。
気づけば、娘はにっこり笑っていた。
「やりきった」
そんな清々しさが伝わってくる表情だった。
1日がかりの大会。
全16校の演奏を終え、迎えた結果発表。
トップバッターという不利をもろともせず、
結果は―― 金賞。
3年連続、岐阜県大会優勝。
次は東海北陸大会。
“あと一歩”のその先へ。
娘よ、リベンジのチャンスだ。
その声が、全国に響きますように。
心から応援してる。