占星術にてチャートを読む時、情報量が多すぎて、どこから着目すればいいか迷うことってあると思います。
アスペクトをたくさん組んでいる天体からみていく。
タイトなアスペクトに注目する。
二区分三区分四原素で大まかな傾向をつかむ。
アセンダントとチャートルーラーに着目する。
太陽と月をまずはみる。
などなど。
こちらの記事でも取り上げています。
どれも間違いではありません。
相談内容によっては見ていくポイントはあると思いますが、チャート全体からその人の傾向を掴むことは大切です。
またサインに注目し過ぎないようには気をつけます。
まずはアスペクト。
占星術講座受講時、チャートの読み方について、
「遠くの天体から見ていく」という先生の言葉がありました。
これは冥王星、海王星、天王星など遠くの天体の方が影響力が大きいからです。
これらの天体が個人天体とアスペクトを組んでいたり、アセンダントやMCなど重要なアングルとアスペクトを組んでいる場合は、そこにその人の本質が表れている場合が多いということです。
アスペクトに関してはタイトなものを重要視します。(タイトでなくても、本人の話などから影響力が強そうと判断する場合もあります)
天王星以遠の天体は肉眼では見えません。
天体の影響を本人が「実感」できるのは、土星までといいます。
肉眼では見えないトランスサタニアンによる影響は無意識的に起こるので自分でコントロールする事が難しいです。
占星術、または他のツールを使うなどして、自己理解を深めていくことで、トランスサタニアンの影響を実感していくことは可能だとは思いますが、「わかっているけどコントロールできない」という部分がトランスサタニアンの影響力です。
「依存」とかまさにそうですね。
私は甘いものが好きで、食べ過ぎは体に悪いとわかっているけどやめられない。
一時的な多幸感を求めてついつい口にしてしまいます。
もしコントロールできるとしたら、天体による影響の方向性を変えることでしょうか。
よく言われる例えですが
「海王星」は境界線を曖昧にする天体で、
自分と他人、夢と現実、心と身体、過去と現在、
など、どっちがどっちだかかわからなくなるような作用を及ぼします。
太陽と海王星のアスペクトが効いていると「自我」が薄れ、他人の気持ちに敏感になり過ぎて振り回されたり、依存したりすることがあります。同時に他人の気持ちを無意識に察知できるからこそ、音楽やアートなどで自分以外の人の気持ちに訴えかけることもできます。
海王星は「集合的無意識」と関係しているといいますが、この言葉の表す意味って難しいなと思います。
もうちょい簡単に理解しようと思うと
「雰囲気」みたいなものかと思ってます。
軽過ぎますかね?
その場の雰囲気
その地域の雰囲気
その社会の雰囲気
その時代の雰囲気
示し合わせたわけじゃないけど、
みんなが当たり前のように感じている雰囲気。
ある音楽や映画が爆発的に流行る時、
「流行語」でもいいかもしれません。
一人一人が反応していたものが周囲と影響し合って大きなムーブメントを起こす事ってあります。
その中には、自分の意思でそれをいいものとして評価している人もいるけれど、「流行ってるから素敵に見える」という人達も出てきます。
ても本人にしてみれば、流行ってるから好きになった、という意識はあまりないと思います。
「流されている」なんて、よくない言い方をすることもありますが、「社会現象」なんて言われるものには海王星が絡んでいる事が多いです。
それが個人単位で起こると、相手や周囲に影響されやすかったり、相手と自分を分けて考える事ができなくなります。
ちなみに「ストーカー」は「過剰な執着」なので冥王星の影響と考えられます。
「人に対する依存」でなくても、
対象が物になったり、行為になったりする事もあります。
買い物依存
アルコール依存
薬物依存
性的依存
などなど。
ても「依存」と「心酔」は紙一重です。
自分以外の何かと一体になる事で見出せる喜びもあります。
アルコールも適度に楽しめれば、ストレス発散にも繋がります。
「海王星」で話を進めてみましたが、天王星、冥王星も同様てす。
それぞれの天体が持つ意味を理解し、どんなアスペクトを組んでいるのか、どのハウスで影響力が強いのかをチャートだけでなく、今までの実体験と照らし合わせて考える事で、無意識下で受けている影響に気づくことができるようになってきます。
もし、一定の「パターン」がそこに見いだせれば、トランスサタニアンの影響力を抑えることはできなくても、出現の方向性をチェンジすることは可能なのではなんて思います。
「個人」から「社会」に話がまた飛躍して申し訳ないのですが、それぞれの人の中で生み出される思いって、「民意」となり国を良い方に動かす原動力となる場合もあれば、破滅に追いやる場合もあります。
そこにあるエネルギー自体は同じでも、どのように使うかで結果は違ってきます。
でも「エネルギー」自体を無かったことにしたり抑えることはできません。
一時的に抑えることができたとしても、どこかで発散しないと自分自身の心身に影響を及ぼします。
なので、コントロールすることは出来なくても、
できるだけ悪影響がない方法でこまめにエネルギーの放出をした方がいいということです。
単純にいうと「我慢しない」ということにも繋がります。
トランスサタニアンの天体のエネルギー自体も、
天体の性質によって違いがありまのすので、意図的に放出する方法はそれぞれですが、自分の「パターン」を知ることが大切になります。
私は専門的に学んだわけではないので話半分で受け取っていただければと思いますが、
「依存」という状態から抜け出したいと思ったら、どういう時に依存したくなるのか、を自分で知らなければ、また同じパターンを繰り返してしまいます。
もちろんパターンを知ったからって、すぐに改善はしません。
今度は「土星」をつかって経験や習慣として自分の中に落とし込んでいきます。
ちなみに、このトランスサタニアン、
自分では影響力は気づきにくいと書きましたが、
逆にいうと、周囲からはすごくわかりやすいことが多いです。
特に太陽や月とのコンジャンクションやハードアスペクト、
アセンダントにコンジャンクションしてる場合など。
なんかやたら圧がある人だなと思ったら太陽と冥王星のアスペクトがみられたり、極端な考え方をする人だなとか、集中力が半端ないなと感じたら水星と冥王星のアスペクトがあったり。
海王星が効いてる場合もわかりやすいです。
人に優し過ぎたり、自己犠牲的である場合も多い反面、不思議な魅力で人を惹きつける雰囲気を持っていたりします。
アーティストと呼ばれる人達がまさにそうですね。
ある意味「境界線を感じさせない人」だから
憧れの存在になりやすいです。
天王星が効いてる人は、すごく自分というものを持ってる印象を受けます。
雰囲気、言動、感性等が独特で、海王星とは逆に「その場から浮いてる」ような感じになりやすいけれど、本人としてはそれが自分の中で当たり前であり無意識なので、浮いているという感覚はないと思います。
これが「個性的」という部分に繋がりますが、
天王星が効いている人達の集団の中では、その個性も埋もれてしまう場合があります。
なので天王星が効いてる人は、一律を求められる集団を好まないところがあると思います。
集団に属するのが嫌なのではなく、個性が埋もれるのが嫌だということです。
これは天王星を支配星にもつ水瓶サインのナチュラルハウスである11ハウスにも繋がります。
11ハウスは、未来や同じ目的の為に活動する仲間ですが、そこには上下関係や肩書きは必要なく、「個人」を活かしていく場です。
何かを成し遂げるなら、能力が被るよりもそれぞれの得意分野があった方がいいです。
11ハウスはドラクエなどRPGの世界観だなと思います。
ちなみに私は個人天体には火のエレメントがないので「勇者」には向いてないと思うのですが、アセンダントやMCが火のエレメントなので、周りからおだてられて、へっぽこ勇者になっちゃいそうなタイプかもしれません。
アセンダントの獅子サインは持ち上げられると頑張っちゃうし、11ハウスに火星が入っているので。
※ドラクエは「なんとなく」しか分からないので、適当なことを言ってる可能性もあります。
メインテーマ曲は大好きです。
話がまた脱線しました。
ようはトランスサタニアンの影響は、自分の経験や体験を通して検証したり、周囲からどうみられがちかを知ることで見えてくる場合が多い、ということを言いたかったのです。
まだまだ書けそうなテーマですが、流石に脱線気味になってきたので、また機会があれば考えてみたいと思います。