こんにちは音譜


今朝、インドネシア・バリ島のデンパサールから東京に戻ってきました飛行機


いやぁ~、今回は日程が限られていたので、目一杯動いてきました馬



最後はバリ島に約24時間滞在したんですけどね・・・。


ホテルの部屋はプールに直接出られる部屋だったんですけどね・・・。


水着になることもなく(だいたい持って行ってませんでしたが・・)、

海さえ一度も見ないまま帰ってきてしまいました・・・・ガーン


いいんですビックリマーク

バリ島はいつかプライベートで来てやりますわビックリマーク





さて、インドネシアといえば2004年にスマトラ島沖でマグニチュード9.1の巨大地震が起きて以来、大きな地震とそれと連動するような火山の噴火が頻発しています。


2006年、2010年にはジャワ島のメラピ火山、2013-14年にかけて北スマトラ島のシナブン火山が噴火しています。



実は日本は1969年のメラピ山噴火から、火山の研究を重ねたり、火砕流や土石流の影響を軽減するための「砂防」をインドネシア政府からの要請で円借款で行ってきたんです。



「砂防」は現地でも「サボウ」と呼ばれていて、いかに日本の技術が頼りだったかがわかります。


もちろん現地の方々の生活を守ることが一番ですが、実は3~5年ごとに噴火を繰り返すメラピ火山での知見は日本の火山・砂防対策にフィードバックされていて、


現在、雲仙普賢岳や桜島、富士山などにおいて、川の流域の人が住む地域に影響が及ばないように、火砕流や土石流のたまり場のような「サンドポケット」というものを作って道筋をつけたり、


火砕流の運動特性を研究した上で、それらの地域の警戒避難区域の設定も行われているのです。


まさにメラピでの火山対策が日本の防災計画の基になっているんですねビックリマーク



そのメラピ火山、2010年の噴火はかつて経験したことのないような大噴火で、火砕流は15キロ先まで到達し、またその直後に雨季に伴う土石流が発生し、死者386名、避難者は40万人に登りましたしょぼん


そして、これまで日本が作ったで250基の砂防ダムも、77基がやられてしまい、壊れた原因を究明しながら新たな砂防システムを構築しています。


その現場を見てきました。




まずは、火山工事事務所にてレクチャー。


隣で解説してくださったのは、今回案内をしていただいた八千代エンジニアリングの水野さんです。


ゴンドル川流域に到着すると、流れてきた石が一つそのまま残されていました。

こんなのがゴロゴロ流れてきたらひとたまりもないですねあせる


火砕流と直後の雨の土石流であまりに堆積物が多く、砂防ダムから溢れて周辺地域に被害を及んでしまったため、ここでもサンドポケットを施し、コンクリートそのものも破壊されないような工夫をして、改修したそうです。


こちらが新しい砂防ダムです。

本来なら私の後ろにメラピ山が見えるはずなのですが、今はちょうど雨季に入ったところなのでほとんど見えないんですあせる




空港に到着した時に見つけたこのすぐ近くにあるゴルフ場のポスター。

凄すぎるロケーションですがあせる、見えていればこんな姿です。

火山は怖いけど、稜線はやはり美しいですね・・・。


こちらが円借款での代表的な砂防ダムです。
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上流から見るとこんな感じ。

完全に遮断してしまうのではなく、穴から徐々に水や土砂を逃がし、ひどい時は乗り越えて上からも流れてもOKというシステムにしているのだそうです。



日本は砂防ダムは単体として人が近づかないようになっていますが、こちらでは生活道路も少なくて不便なので、その上は道路としても使われるようにあえて作ってあります。



日本の火山地帯でも、火山から流れる川が火砕流、溶岩、土石流の通り道になりますから、どこでも砂防ダムがほどこされていますが、ここで2010年に破壊された経験から導き出した改良点は、早い段階で日本にも応用されることになりそうですグッド!







お昼は山の近くのオープンエアのレストランでインドネシア料理音譜


下からインドネシアのにゃんこが狙っていて、目が合うと「にゃ~」と主張してましたI



インドネシアの専門家の方々も一緒に。
中には新潟の地滑り地帯に行ったことがある方もいました。
お互いに学びあってるんですねニコニコ

ちなみに一番左の方は動画撮影してくれたJICAの桜井さん。日本人ですよにひひ



夕方ジョグジャカルタ市街に戻ってきたら、なんと街からメラピ火山がくっきり見えました!!

わーいラブラブこの時期とても珍しいことだそうですニコニコ

今回同行してくれたJICAの荒井さんと、ジョグジャカルタにある世界遺産のプランバナン遺跡とメラピ火山を一緒にパチリ音譜





次回は、火山が起きたときに実際に命を救うための活動をお伝えしますI