本日は、「関西若手議員の会」の新人議員研修に行ってきました。
今年4月の統一地方選挙で初当選した議員を中心に、たくさんの議員が参加していました。
会員資格は、「35歳以下で初当選した45歳未満の市議会議員」とのこと。私もギリギリ入会資格がありますので、入会を決めました。
ちなみに、超党派の勉強会ですので、右から左まで、色々な思想の方が参加されているとのこと。
意見の対立はあっても、「自分たちの街をより良くしたい!」という想いは一緒なのでしょう。
色々な考え方の人たちと交流を持ち、自分の政治思想・信念、政策提案等に磨きを掛けて行きたいと思います。
■研修の内容は以下の通り。■
一、「議員活動の基礎知識。財政・決算カードの見方」
二、「日常の調査研究・議会準備・政策提案」
三、「議会活動の公立を2倍にする仕事術」
※講義終了後は、関西若手議員の会の会員議員と、新人議員研修参加者とのグループディスカッション。
【一、議員活動の基礎知識。財政・決算カードの見方】
※会長の布田拓也さん(泉佐野市議会議員)による講義。
1、財政状況を見るポイントとして、他市との比較(近隣の類似団体比較)、経年での比較が重要である。
→財政はその年度だけたまたま突出しているということも少なくないため、経年比較をしなければならない。
<経年比較しないと見えてこないものの例>
・「建設費かけすぎじゃないか!?」と思ったら、学校の耐震工事を一気にやっただけ、とか。
・「教育費にしっかり予算をかけているな」と思ったら、耐震工事の影響に過ぎず、例年は半分だった、とか。
2、実質収支比率は3~5%が望ましい。
→多すぎてもダメ。税収を市民サービスで還元できていないということになる。
3、実質単年度収支を見ておく必要がある。
→積立金から取り崩して、単年度黒字にしている可能性があるため。
※実質単年度収支=単年度収支+積立金+繰上償還金-積立金取崩額
4、財政状況資料集を確認!
→市町村財政比較分析表で以下の項目をチェック。
①経常収支比率
→財政構造の弾力性を把握。
②人口一人あたりの職員数
(委託や一部事務組合化の影響があるので注意!)
③ラスパイレス指数
(国家公務員の給料を100とした給与水準。他市比較が必要!)
④物件費
→人件費が減っても物件費(委託料)が増えている可能性がある。
業務委託により、見かけの人件費が減っている場合がある。
⑤普通建設事業費
→大型建設事業を経年チェック!
<ご参考> ※各ページにリンクします。
[総務省]財政状況資料集
[大阪府]財政状況資料集
[富田林市]財政状況資料集(平成25年度決算、Excelファイル)
5、一般会計だけでなく、特別会計等を含めた連結で財政を見る!
①実質赤字比率
②連結実質赤字比率
③実質公債費比率
④将来負担比率
6、市町村なんでもランキングを確認!
→住民税、固定資産税、生活保護費、公共施設保有数、上下水道料金など、多岐に渡るランキング情報が公開されている。
<ご参考>
[大阪府]市町村なんでもランキング
※次の記事に続きます!
→【関西若手議員の会】新人議員研修に行ってきました。~その2~