NHKからの取材を受けて ~収入4割減の背景~ | 伊藤ギター音楽教室 札幌のギター教室(琴似、月寒、白石)

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伊藤ギター音楽教室の伊藤博一です

 

 

先日、新型コロナウイルスによる自粛でフリーランスに与えている影響についてNHKから取材を受けました。

4月2日の放送を自分でも観て、取材で話した事、取材では話さなかったけれど思っている事などを書きます。

 

放送でも流れましたが「先の見えない不安」「ギターのせいで、ギター教室のせいで感染したとなってはもっと大変な事になる」と私はコメントしました。

また「全体の収入が4割減となった」ともコメントしました。

今回は収入が減った背景について書きます。

 

私の家庭では2月上旬に長男がインフルエンザにかかりました。

私と長男は一番接触が少なかったのと、まだそこまで新型コロウイルスが騒がれていなかったのでこの時点では教室をお休みする考えはなかったです。

しかし、2月中旬から下旬にかけて長女や次男もインフルエンザを発症し、私自身も発症はしていないけれどウイルスを持っている可能性を考えました。

また、この頃から新型コロナウイルスが騒がれ始め、私も人が集まる行事は中止すべきか考え始めました。

そのため2月22日の3連休からのレッスンや合奏練習会を中止とし、教室自体を休講にしました。

その後私もインフルエンザを発症したため私を含めた家族が完全に熱が下がり3日以上経つまで休講を続けました。

あの時レッスンや合奏練習を中止して本当によかったと今でも思います。

 

家庭内のインフルエンザが収まった頃、道内では新型コロナウイルスの感染が拡大し、緊急事態宣言が発令されました。

私は月寒の自宅と琴似のイベントホール内のスタジオの2か所でレッスンをしています。

この緊急事態宣言により琴似のイベントホールの責任者と相談の結果、琴似教室を一旦休講とする事にしました。

緊急事態宣言は2月28日~3月19日まで続き、その後解除されましたが安全性を考えイベントホールは4月中旬まで閉館を決断しました。

当然私もそれに合わせ琴似教室の休講を決めました。

 

月寒教室でも学生の生徒さんは学校の休講に合わせ休会、大人の生徒さんも子供のお休みや自衛のため休会する生徒さんもいたので、結果的に教室自体がお休みになる事が増えました。

 

世間では新型コロナウイルスにより外出自粛、しかし平日の満員電車やバスで通勤して仕事をする様子は変わらない。

新型コロナウイルスはそこまで脅威ではないという意見もある。

この頃の私には葛藤がありました。

葛藤については次の記事で書きます。

 

3月は換気や除菌、マスク着用と細心の注意を払いながら希望する一部の生徒さんにレッスンを行いました。

しかし、多少なりともリスクはあるのでご年配の生徒さんには休会をお願いしました。

お休みされる生徒さんに対しては、キャンセルになったレッスンは持ち越しとし、お支払い頂いている月謝のレッスン回数が終了してから翌月以降の月謝が発生する事をお伝えしました。

当教室では元々お休みした分は全て振替や月謝の調整を行っていたのですが、生徒さんが安心して休会できる様に念を押しました。

 

結果的に2月下旬~3月にかけてレッスンは激減しそれに伴い収入も減りました。

ただ、私は教室を始めて間もない生徒さんが3組ほどの頃から教室とは別にPC関係の仕事をしており現在も週に2~3日ほど続けています。

そこの収入のおかげで総収入としては4割減で済みました。

 

 

収入が減っても支出を減らし僅かな貯蓄を切り崩す事で生活はできます。

 

新型コロナウイルスは人から人への感染なので、感染していない人同士が接する分には問題が無いとは思います。

しかし、未知のウイルスである事や教室に来るまでの移動経路での感染、気付かない位の軽症でも感染している可能性、人によっては重篤化し易い、生徒さんの中にはご高齢の方やご高齢の家族と同居している方もいる・・・

これらの事を考えると収入は減っても生徒さんやその家族、そして私自身や私の家族の安全は優先すべきという考えに至りました。

 

ただ、「ギターの楽しさを伝えたい」「家に籠るからこそギターを弾いて楽しみを見つけて欲しい」という気持ちがあるので、生徒さんが取り組んでいる課題曲の解説動画をYouTubeに載せたり、回数は減らしつつもレッスンで練習の様子を確認したり次の曲を提案したりと、生徒さんがギターを楽しく続けれるよう試行錯誤しています。

 

※注意※

私の生徒さんの中でこの記事を読んだ方がいても「教室が大変だからレッスンは休まないようにしよう」とは思わないで下さい。

心配をかけるような事を書いた後で言うのもなんですが、休む時は休んでコロナが収束したら元気な姿でレッスンにお越し頂ければと思います。

また、お休みしている間も弾き方についてなど質問頂けると嬉しいです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

※今回のNHKからの取材を受けての記事は3部構成となっています。

後の記事も是非ご覧頂ければと思います。

 

「葛藤と想い」

 

「自粛と自己責任」