ECサイトの話ですが、どの広告媒体も同じではないかと思います。
もし、「広告うてばよいんでしょ?」とか「広告うつのは当たり前では?」と思っている方がいましたら、間違いです。今すぐ見直しましょう。

【どう使うかを決める】

広告をうつにあたっては、その広告をどのように使うかをしっかりと定義しましょう。
「宣伝したい」とか「知ってもらいたい」など曖昧な定義はドブ銭です。
「何を期待し、どの数字に効果が反映されればよいのか?」、つまり、「目的」「結果」をしっかり定義しましょう。

【定義例】

いくつか例を書いてみます。あくまで例なので、実情に合わせたアレンジが必要です。

1.認知度を増やそう!
もし、商品やECサイトそのものの認知度を増やしたいということであれば、正しい決断です。
1つ難しいのが何をもって認知度が増えたか?という定義をすることでしょう。
この場合、
理由:認知されていると思えないので もしくは、まだ初めて間もないので
目的:認知度を増やしたい
結果:ブックマークの数が増えた もしくは、再来者が増えた (この計測はアクセス解析を利用します)
という感じです。
この中で、理由も根拠がある内容であるべきです。なんとなく認知されていないなーはダメですよ

2.購入してほしい!
この場合、結果の測定はとても簡単ですね。上記1と同じように、並べてみると、
理由:売りたい もしくは、売れていないので売りたい
目的:良い成果率を得たい
結果:広告経由で売れた数
一番簡単な理由・目的・結果に思えますが、実は一番難しいかもしれません。
例えば、理由についてですが、何を持って売れていないと言えるのか?そもそも買う人はいるのか?誰が買うのか?つまり、マーケットとの関係を正しく見極めているか?と言う点が問題になります。それを誤れば、ドブ銭どころか、そもそも商品自体のあり方が問われます。
極端な例として、高級洋ナシを全国でも有名な名産地である山形や宮城の方に、広告を出すのは正しいと言えるでしょうか?などです。

【注意しないといけない点】

上記の1と2は必ずも一致しません。認知してほしい人と、購入者は一致しないのです。
実際の例として、弊社で取り扱っている、マンゴー極を取り上げます。
マンゴー極は、値段9.9万円の国内一高いマンゴーです。購入者は、年収1億円前後の方としています。
では、年収1億円の方が国内に何パーセントいるでしょうか?
認知度を増やすには、この数パーセントの方だけにとどまっていては、一生認知されませんよね。
なので、認知度を増やす対象者は変更しなければなりません。例えばですが、年収500万以上などです。

【広告失敗例】

ECの運用代行業務をしています。あるお客さんがずっと広告を毎月5万円かけていました。
すぐに怪しんだ私は、この広告費に対して、5万以上の利益が出ているのか?測定したところありませんでした。
そこで、すぐに5万の広告をやめるように進言し、広告を停止しました。
翌月、お客さんは「サイトへのアクセス数が激減したのですが、大丈夫ですか?」と。
わたし「売上はどうでしょう?減っていません。つまり、広告経由での売り上げは無かったことを意味します」
これで5万円の利益が確保できました。
ほんとうに広告のおかげで売上作られているのか?そうでないのかしっかりと因数分解しないといけません。