先日機会があってBMWのG310に乗せてもらいました。
まぁ、既に発売しているし試乗車もおかれている車両なので今更感は拭えません。
タイ生産ながら、BMWによる日本市場に投入される中型免許で乗れるオートバイ、ということで一応注目車種、なのでしょうか…?
車体自体は60万円アンダーの車両価格、相応の作りながら貧相さは極力感じさせないアグレッシブなデザイン。
グロムのように簡素なライトとメーター回りの作り、凝りのないエンジン形状やアンダーカウルは少し気になるところではあります。
しかし小排気量モデル中、見た目で言えば個人的に評価の高いZ250に引けを取らず、見ようによっては勝っている存在感を持っているようには感じます。
アグレッシブなタンクとシュラウドと金の倒立フォークが見た目上効いています。
独特なのは後ろに傾斜したシリンダーと後方排気レイアウト。だから何だ、って感じですが個性的です。
走らせてみた感じ、感じたのは軽くなったGSR250のイメージに近いかな、というような印象。
単気筒ながら比較的ピックアップは良い。しかし高回転型というわけではなく回して乗ると逆にぎくしゃくする。低回転(4000rpm程度)で薄くトルクを乗せながらシフトアップしていくとスムーズに加速していく。
そうしてまったりと乗っていくうちに気づけば速度が乗っている、そんな感じが実にGSRっぽい。
しかし、エンジンのフィーリングは似ているけれどやはり軽い分倒しこみの軽快感ははるかに勝る。素直に倒せるが、フロント周りの剛性がしっかりとあるためかハンドリングはかなり落ち着いている。軽快なリーンに合わせてバタつくこともなければ遅れることもなく素直に舵角がついていく。
個人的にリア周りも面白い。リンク式ではないリアサスだが、あまりリアサスの動きを感じさせないまま、それでいてリアの接地感に不安を感じさせずに曲がっていく。
もうちょっとリアの感触が掴みやすければいいのだけれども、それでも不思議と不安がないのが面白いところでした。
速いオートバイではないけれど、軽さと安心感を持たせながらまったりとゆるく走れるオートバイですね。
一番いいと思ったのはシート。ライダーシートの前後長が短く、悪く言えばポジションの自由度が少ないシートなのですが、その分シートストッパー(タンデムシートとの段差部分)に自然とお尻が当たってフィット感がある。そしてウレタンの感触が絶妙でものすごく座り心地が良い。これはライバル車種に対してはるかに勝っているところです。
逆に、ダメなところを上げていきましょう。
先に言ったよう、基本的には値段相応の作りで安っぽいです。それを感じさせない工夫は凝らされていますが、部分的に見ればどこを見ても…
そしてミッション。これがかなりよろしくなくて、回転が上がっていくとものすごく入りにくい。なので大人しい回転でのシフトアップを強要されます。エンジン的にもそれが適切ではあるのですが、凄く乗り方を限定されているような気分です。しかし試乗車はまだ300km程度しか走ってないため、慣らしを終えてオイルを変えたら改善する可能性はあります
リアブレーキのタッチは微妙、しかも効きも弱い。遅いオートバイなのでこれしか知らないのであれば気にならない範疇かもしれません
総評するのは難しいのですが、エントリーライダーにとって良き最初の一台となりうる車両かと思います。
条件的にかなり似通ったMT-03と比べれば、安定性と居住性、外観上の豪華さで優位に立っている。
GSR250やZ250、CB250F、MT-25。国産メーカーのクオーターネイキッド群とは車検の壁(と国境)で隔たれているので直接的なライバル関係とは言いにくいかもしれません。
しかし、BMWらしさは無いですよね。THE、アジアンバイクって感じで。実際アジア生産なんだけど。
外車らしいお高くとまった感じがなくて、上質さや上品さに欠けるけど倒立フォークとぱっと見の印象で豪華っぽく見えるあたりが実にそう。
ちょっと俗っぽすぎるかなぁ。なんて思ってみたり。
ちなみにビギニングは一切進んでおりません。ここにきて腰回りやバックパックで悩んでます
もっとこう、最初から確固たるヴィジョンをもって作り出したほうが良いのかな、改造するにあたっては…
もっと計画的にスマートにいきたいものです。


