前回はiCloudとは何か解説しました。今回はよくある「うっかりiCloudの空き領域を不足させてしまっている原因の例」を紹介します。
よくある原因1:iCloudに大量の写真や動画を保存してしまっている
iCloudには写真や動画を保存できる「iCloudフォトライブラリ」という機能があります。
この機能を無意識のうちに有効化して、iPhoneに保存している大量の写真や動画が
iCloudにアップロードされ、容量を圧迫してしまっていた……というケースはよくあります。
よくある原因2:iPhoneのシステムのバックアップが大きく容量を圧迫している
初期化したり新規購入したりしたiPhoneでも、簡単に今までの環境に復元できるよう、iPhoneにはシステム全体をバックアップする機能も備わっています。
これは、iTunesで手動で行うほかに、iCloudを使って定期的に自動で行うこともできます。
煩わしいバックアップの操作が必要ないので、非常に便利ではあります。
しかし、iPhoneの大容量化に伴って、バックアップの大きさも増大しています。このため、これも容量不足の原因になることが多いです。
よくある原因3:iCloud Driveに大きなデータを保存しているアプリがある
写真や動画、iPhoneのバックアップ以外に、iCloudには各種アプリのデータを保存できるiCloud Driveという機能もあります。
例えば、音楽や動画などの大きめのデータを編集するアプリが、いつの間にかiCloud Driveにデータを保存しており容量を占有していた……といったケースが時折あります。
「iCloudストレージの空き領域が不足しています」と表示されると、どんな不都合があるのでしょうか?
単純に写真や各種アプリのデータを追加で保存できないなどもありますが、1番大きいのは「iPhoneのシステムを直前の状態に復元できなくて困る」というリスクが増大することでしょう。
「iTunesにiPhoneのシステムのバックアップはしておらず、iCloudへの自動バックアップで安心しているつもりだった。
しかし、いざiPhoneが故障したので初期化した、または買い換えたときにiCloudからシステムを復元しようとしたら、バックアップがなかった。
もしくは復元できたのが随分前のバックアップデータで、ここ最近のデータが消えてしまった……!」
といった悲劇が起こる可能性が高まるのです。
では、「iCloudストレージの空き領域が不足しています」と表示されたときは、どうすれば良いのでしょうか。
次回解説します。