一吾くんが私が教室に入った瞬間に言う。
「おはよぅ・・・」
「元気ないなぁ。大丈夫か?無理すんなよ。病み上がりなんだから。」
「うんっ!大丈夫だよ。朝だからぼーっとしちゃってー」
隼人くんがこちらを見ている。でも私は目を合わせないように顔を背ける。
「おーいっ着席ーっ!」
先生がくる。急いで座る。
「出席を取ります!◯×くん!」
・・・さっきの私・・・少しひどかったかもしれないなぁ。隼人くん傷ついたかなぁ・・・。
ちらっと彼の方を見る。
その瞬間彼もコチラを見て目が合ってしまう。
彼がこっちをみながらいたずらっぽく笑う。
馬鹿にしてんのかしら?
「ばんっ!」
「きゃっ?!」
先生が目の前に立っている。
「早乙女~オマエ何回呼んだと思ってんだぁっ!」
「ひぃ~っすいませんっ!」
「罰として放課後別館のトイレ掃除だぁあ!」
「・・・はぁい・・・」
最悪・・・教えてくれればいいのにっ隼人くんをにらみつける。
すると上半身裸の彼がコチラを見てる。
「ぎゃ~っ!セクハラ!?」
「セクハラはそっちだ。次体育だぞ。女子は隣のクラスで着替えんの。女子オマエだけだぞ」
「へっ!?」
あたりを見渡す。女子は皆でている。入り口でリンゴがけらけら笑っている。
「ごっごめんなさーいっ!」
急いで出て行く。
「何やってんのよ~苺~」
「も~っ教えてよぅリンゴっ!」
「うふふふっ。気がつかない自分が悪い。」
「ってリンゴもう着替えてんじゃん!」
「うん。リンゴが最後だよ~っお先っ!」
「あ~っおいてかないでっ!」
「遅いっ!1人で着替えろっ!」
「そんなぁっ」
しょうがなく1人で着替える。
最悪・・・
「ガラガラガラっ」
「!?」
一吾くんだ。
「ねぇ・・・さっき隼人を見てたんだろ。」
「え?」
「見とれてたんだろっ!」
「ちがぅよっ!」
ていうかアタシ今着替え中で上ブラ一枚なんだけどっ・・・。
早く出てってようっ・・・。
「あのっ遅れちゃうよ?まだ着替え中だし・・・」
「恥ずかしいの?俺はオマエになら裸みられてもいいけど。」
「やっ・・・でてってよぅっ!」
腕を強くつかまれる。
「昨日・・・隼人とデートしてたんだろ。」
「なっ!なんでっ・・・!」
「他校の友達にオマエの写メ送ったから顔しっててオマエと隼人がデートしてる写真くれたんだよ」
「それはっ!アタシが痴漢にあって助けてくれてっ!」
「なんでそこからデートになるんだ?」
「俺が無理矢理つれだしたんだよ。」
「!?」
隼人くんが来る。
「わるぃ・・・一吾。付き合ってるとかそういうんじゃないから。友達なんだよ。」
ぎゅっ
一吾くんが私を強く抱きしめる。
耳元でささやく
「ごめん・・・俺・・・信じらんなくて。ごめんな。嫌だよな。」
耳に吐息が掛かってドキドキする。
「うぅん・・・私こそ・・・疑うような事してごめんね・・・」
「・・・後で話がある。放課後・・・トイレ掃除付き合うよ・・・」
「分かった。」
一吾くんがにやっと笑って言う。
「てゆーか超セクシーじゃんっ」
「!!」
そういやブラ一枚でっ!
「ひゅーっ♡誘ってんの?」
耳元で言われる。
「なっなっ・・・出てけーっ!」
2人が出て行った後に私はへなへなと床に座る。
あんな風に冗談いったけど・・・傷ついたね。
私・・・また彼を傷つけたね・・・
!おくれちゃうっ!今はいいから急がなきゃっ!
急いで着替えて向かう。
もちろんみっちり怒られた。
リンゴは何があったか知らないから無邪気に笑っている。
私・・・最低。
あっというまに放課後だ。
別館のトイレに向かう。
もぅ一吾くんはいる。
「遅かったな」
「ごめんっ」
「で・・・話って?」
「うん・・・俺さぁスゲー嫉妬深いだろ。嫌だろ。自分でも分かってんだ。」
「俺・・・昔スゲー好きなヤツいてそいつと付き合ってた。好きで好きでわがままとか全部きいてた」
「でもっ・・・そいつ浮気してた。俺が問いつめたらあいつこういったんだ。」
『そーだよっ。ていうか一吾と付き合う前から付き合ってたし。むしろ一吾が浮気相手?』
「だってさ。それで俺・・・信じらんなくて・・・ごめん」
そんな事があったんだ。ひどい・・・。
「そっか・・・傷ついたよねっ。一吾くんごめんねっ。アタシ・・・アタシ・・・」
ぼろぼろ涙が出てくる。
だまって一吾くんが抱きしめる。
「いいよ。俺が変に疑うからわるいんだ。ごめんな・・・」
目が合う。だまって目を閉じキスをする。
「かえろっか。」
「うんっ」
2人で帰る。
その途中何回かキスをした。
まるで愛を確認しているかのように・・・
家に着く。
帰ってくるなりベッドに飛びつく。
つかれたぁっ・・・
なんとなく携帯をとるとメールが着ていた。
隼人くんからだ。
「悪かったな。一吾が不安になるような事はしないようにしようぜ。」
メールをするのも一吾くんが傷つかないだろうか。なんて思ってこれ以上メールが続かないようにする
「分かった。おやすみ」
朝からだがなんだかだるい。
最近いろいろあって疲れてしまったのかな。
学校を休む。
また不安になるといけないから一吾くんにメールする。
「今日はからだがだるくって学校やすむねっ(ノ_-。)一吾くんも体調くずさないよぅにね。」
すぐに返信が来る。
「え~っ大丈夫∑(゚Д゚)苺にあえなくて残念だよ(ノ_-。)一吾だけでいいよっ。「くん」なしでっ
」「あははっアタシも残念だよ・・・分かった。一吾っ
」「うぉっ苺~
」なんてメールを続ける。
あ・・・もう返信きた。一分も立ってないのに。
「隼人」
隼人くんからだっ!な、なんだろ~?
「大丈夫かよ?」
「うん。ちょっと体がだるいだけっ
」「それぐらいでやすむなよーっ
なんかコンビニでみまいかってきてやろーか
」ぶっ。何この絵文字?コンビ二の絵文字なんかあるんだーっ面白っ。
「えーっだってだるいんだもんっ
うむったのむ
」・・・・メールこないなぁ。どっちからも。
ねむっ・・・寝よう・・・
「いーちーごーっ!」
「!?」
でっかい声。外?
部屋の窓を開けるとコンビニの袋が顔に向かって飛んでくる。
「にょえっ?!」
「隼人くん?!」
外には隼人くんがいた。
「へへへっ。見舞い届けたぜっ!」
「乱暴ねーっ。もぅっ!」
「じゃーなっ!あっ、俺の事は隼人でいいぜっ「くん」なんてきもちわりぃ」
「わ、分かったぁ。ばいばいっ」
自転車でものすごいスピードで帰ってく。
私服かっこよかったなぁ。
って私パジャマじゃんっ!最悪っ。来るって知ってたらオシャレしといたのにーっ
どーしよぅっださいヤツって思われたら・・・。
んっ?べ、別にどーもしないけどねっ!
お見舞いの品なんだろー?
苺牛乳だっ。大好物だよっ♡
あれっ。手紙入ってる。
「牛乳嫌い直ったのかよ?直ってねーだろーなっ。俺の靴に吐いたくらいだもんな。苺牛乳からならせよっ。」
・・・え?・・・俺の靴に吐いたくらいだもんな?
それってアタシがずっと憧れてた人に吐いたんだよ。
この事は誰にも言ってないはず。憧れていた人は・・・一吾くんじゃないの?
これって・・・これって・・・もしかして隼人が彼だったの??
でも・・・そうだとしてもそれが何よ。
今は私は・・・一吾くんがすきなのっ・・・
そんなのもう関係ない・・・
夢を見た。
自分が・・・自分にこういっていた
「もう気付いてるでしょう。自分が好きなのは・・・」
そう言っていた。
自分がすきなのは・・・?
そんなの・・・一吾くんに決まってる・・・。
そう・・・だよね?






