新型コロナが第3波に突入するなかで、菅総理がGoToキャンペーンの運用見直しに後ろ向きなのはなぜか・・・?
スガ友(タニマチ)の滝久雄取締役会長が文化功労章(年間350万円の年金を一生もらえる)を受章したことが違和感をもって受け止められているが、菅義偉総理との親密(癒着?)ぶりはより醜悪のようだ。
滝会長がオーナーで、飲食店予約サイト「ぐるなび」を運営する「株式会社ぐるなび」の杉原章郎社長は2020年9月期の決算発表会で、「Go to Eatキャンペーンへの参画と楽天ポイントをフックとした当社独自キャンペーンへの取り組みの成果は10月に入り顕著に表れている」と語った。
ちなみに、楽天もスガ友企業。同社は18年7月に業務資本提携契約を締結した「楽天株式会社」との協業のもと同年10月より会員ID連携やネット予約による「楽天スーパーポイント」の付与を開始したほか、ネット予約の利用を促進するキャンペーンを実施した。
●Go to Eatキャンペーンの効果はデータで裏付けられる
「ぐるなび」のネット予約件数(前年同月比)は、緊急事態宣言の始まった今年4月に8%と壊滅的な状況にあったが、宣言解除後の6月に51%、9月には65%まで回復していた。それが10月にGo to Eatキャンペーンが始まるや一気に266%(10月23日現在)に跳ね上がったのだ。
●依然、趨勢的に減収減益の苦境に喘ぐ「株式会社ぐるなび」
しかし、「株式会社ぐるなび」の売上高、営業利益は、ともに2017年3月期(売上高 369億7900万円、営業利益67憶4000万円)でピークアウトした。以後、コスト削減効果で営業利益こそ19年3月期(12憶1600万円)に一旦底打ちしたものの、売上高は20年3月期(309億2700万円)でも依然として減少傾向に歯止めがかかっていない。
新型コロナ禍が始まる以前から「株式会社ぐるなび」の業績は悪化の一途を辿っていたのだ。
収益悪化を受けて財務も苦しい。同社では今期21年3月期7-9月期(第2四半期)で繰延税金資産を取り崩し約5億円を法人税等に充当したほか、12月末には本社オフィスの一部を返却することで年間ベースで約4億円の家賃削減ができる、としている。
同期の現預金も前年度末比で約40億円減少した。新型コロナの感染再拡大と、その影響長期化に備え資金調達手段を強化するためにコミットメントライン(銀行からの借入枠)を60億円から120億円へ増額した。
●それ故、「株式会社ぐるなび」にとってGo To Eatは”救世主”
2021年3月期の通期業績予想としては、まず①外食需要喚起策を追い風に、緩やかな回復を見込んでいる。Go To Eatキャンペーンを契機とした加盟店舗数の拡大、販促マインドの回復に伴う減解約の水準低下を図る。さらに②ネット予約手数料売上の大幅拡大を期する。Go To Eatキャンペーン等の効果により、下期のネット予約手数料売上は上期比+27億円を見込む、と強気だ。
こうした客観的事実を踏まえると、約3年半におよぶ「株式会社ぐるなび」の業績悪化が、滝会長に多大なお世話になってきたと言われる菅義偉官房長官時代からの政策判断に少なからず影響したことは想像に難くない。
Go To Eatキャンペーンの期間は2020年10月1日(木) 10:00~2021年1月31日(日) 23:59とされているが、早くも期間の延長論が出るのも頷ける。



