国民健康保険=滞納増加の背景には、2000年以降の「非正規労働者の急増」 | 一言居士21+α

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気ままに放言していきたいと思います。
(2016年4月、原則として敬称略)

 

なぜ、国民健康保険(国保)の保険料滞納が増加しているのだろうか?

しかも、2000年以降差し押さえ件数と金額が急増しているのは、なぜだろうか?

 

これらの疑問を解くには、国保の実態を把握しておく必要があろう。

2月1日の参議院・予算委員会で、日本共産党の倉林明子氏の質問に対して、加藤勝信厚労相は次のような数字を明らかにした。

 

<直近(平成27年度末)の国民健康保険料滞納金額(累積の滞納繰越額)は約9322億円、2015年度単年では2500億円、2015年度の差し押さえ件数は延べ29万8000件金額は968億円になっている。>

 

倉林氏は、平成27年度の「加入者1人当たりの所得に対する平均の保険料負担の割合」を示した。それによると、国民健康保険10.0%、協会健保では7.0%、組合健保では5.8%となり、「国保の負担率は他の健保に比べて重い」。

 

それにしてもなぜ、国保の負担がこんなに高くなったのだろうか?

 

国保加入者の実態をみると、加入者の世帯主の職業は制度発足時(1965年)と直近(2015年)では様変わりしている。発足当時は農林水産自営業7割を占めているのに対して、今は圧倒的に非正規被用者が増えており、非正規労働者無職(年金)8割を占めている。

 

非正規労働者が2000年ころから増加したのは、小泉政権下労働規制大幅緩和されたことが背景になっており、安倍政権では元々非正規に冷淡な上に、「働き方改革」という名目で、さらに経済弱者過労死予備軍を増やそうとしている。

 

また市町村健保(国保)、協会健保、組合健保を比べると、65歳から75歳の年齢は市町村がほぼ4割と極めて高い。医療費は他の2つの健保のほぼ2倍を超えている。平均所得はほぼ半分。「制度発足時から見ても明らかに加入者の負担が重くなっている」ことが判る。

 

こうなると、今後も弱者に冷淡安倍政権下で、国民健康保険の保険料滞納と差し押さえが増加する可能性が高い、といわざるを得ない。