政府=土生栄二(はぶ・えいじ)内閣審議官が、森友学園事件のカギを握る昭恵総理夫人と夫人付き職員の行動に関して、一部報道による重要な事実を認めた。
土生審議官は、昭恵総理夫人が2015年9月4日、梶田叡一・大阪府私立学校審議会会長が学長を務める奈良学園大学を訪問したこと、および夫人付き職員も同行していたことを「
確認した」と語った。
きょう4月12日の衆議院・財務金融委員会で、宮本岳志氏(日本共産党)の質問に答えた。
同日は大阪府と近畿財務局の職員との会議を行っており、翌日9月5日には、昭恵夫人は塚本幼稚園で講演を行い、名誉校長になっている。そして、籠池氏は100万円の寄付を手渡されたと国会で証言している。
奈良学園大学のホームページには、「信貴山グラウンドで「親子で重心道」が開催されました」(2015年9月4日)と題して、次のようにリリースしている。
<本学の信貴山グラウンドにおいて親子で参加する重心道セミナーが開催されました。重心道とは、その名の通り体の重心を意識し、運動機能と集中力の向上や維持、回復に役立てるものです。重心道陸上クラブはこのグラウンドでに開催されており、誰でも参加できます。一般社団法人「重心道」代表の石黒克樹先生が、親子教室を新たに設立しこの日は、本学の梶田叡一学長も参加し、ゲストには重心道の顧問を務める内閣総理大臣夫人・安倍昭恵さんも駆けつけてくださいました。>
同年1月27日、大阪府私立学校審議会が臨時会で、一転して森友小学校に対して「認可適当」と答申したことへの“返礼”ともとれる行動なのだ。
しかも前日9月3日には安倍首相が官邸で迫田英典理財局長(現・国税庁長官)と面談、4日には首相自身が大阪入りするという、何とも息の合った動きを見せている。
土生審議官によると、夫人付き職員は9月4日に大阪入り、5日に帰京している。1泊2日の出張だが、昭恵夫人の行動は「政府がお願いしたわけではないので、総理夫人の私的活動だが、夫人付き職員は(昭恵夫人に対する)公務補助活動のための動向で、その意味では公務だった」と語った。
これ以降、籠池氏から昭恵夫人への留守電、籠池氏から夫人付き職員・谷査恵子氏への手紙、谷氏から籠池氏へのFAX等へと、一連の流れが続いいていく。
こう見てくると、「みんなグル?」と思えてしまうのだが・・・。