安倍首相にとっては、将に、最悪のタイミングといえるだろう。
米軍によるシリア空軍基地へのミサイル攻撃で、フレンドリーと思われたトランプ大統領とプーチン露大統領との関係に大きな亀裂が入ったからだ。
いつものように、軍事・安全保障問題が浮上すると、俄かに元気を取り戻す安倍首相だが、喜んでばかりはいられない。今月末には安倍首相の訪露、プーチン大統領との首脳会談が予定されている。
安倍首相はトランプ大統領との電話会談で、米国のシリア攻撃を「支持」した。
これは、プーチン大統領にとっては一種の“裏切り行為”に映っても不思議ではない。
ただでさえ、北方領土問題はプーチン主導だったが、これで日露交渉は暗礁に乗り上げる恐れが一段と高まったといえる。もっとも、安倍首相は、いつものように、「成功」を装うだろうが・・・。