語るに落ちる、とは将に安倍首相のためにある言葉だろう。
昭恵夫人から森友学園の籠池泰典理事長に手渡されたといわれる「100万円寄付」に関して、きのう3月28日の参議院・決算委員会で、安倍首相自身の口からビックリする答弁が飛び出したのである。
安倍首相は、斎藤嘉隆氏(民進党・新緑風会)の質問に答えて、こう語った。
「そうしたこと(100万円寄付)がないといっている人(昭恵夫人)に対して、あるといっている人(籠池氏)が証明しなければならないわけでありまして、たった2人きりで渡した渡さないとなれば、こちらは渡していないということを証明しようがない。これはいわば悪魔の証明といわれているわけでありまして、彼らが出してきたものがはたして本当のものであるかはしっかり検証されるべきだろうと思っています。」
ご存じのとおり、安倍首相側では、昭恵夫人が籠池氏と園長室で面談した際、「夫人付き政府職員がついており、夫人がひとりになったことはない」と主張していた。それが、安倍首相みずから「たった2人きり」と答弁したのだから、ついホンネが出てしまったらしい。