安倍昭恵夫人付き職員の谷査恵子氏に送られた、森友学園の籠池泰典理事長からの「手紙」のコピーを、日本共産党の大門実紀史氏(だいもん・みきし)が籠池氏の弁護士から入手した。
3月28日の参議院・決算委員会で明らかにしたもので、大門氏は「(谷氏から籠池氏に送った)FAXだけ見ると“ゼロ回答”に見えるかもしいれないが、籠池氏の手紙とこのFAXとを照合すると、ゼロ回答どころか、“満額回答”だと思う」と語った。
大門氏はまず第1の眼目は、いわれているような定期借地権の期間延長ではなく、「(小学校の土地を)早く買い取ることができませんか?」というものだったという。これは、公表された「FAX」では、未公開とされている。
第2に、土地の賃借料を半額程度の引き下げてほしい、第3は、工事費を建て替えをしてほしい、というもの。
ご存じのとおり、以上の3つの要請は6カ月後前後に実現していることからすれば、とてもゼロ回答などというものではない。籠池氏が証人喚問で、「(FAX以後に)神風が吹いた」と証言したことと符号する。