今朝ラジオで原発運転延長について解説を聞いて考えさせられました。
原発の運転期間が原則40年、最長60年(一度に限り)と
定められていることは周知のことですが、
運転開始30年後から10年ごとに審査を行い停止期間を除き
最長60年とし、停止期間分を上乗せ出来るつまり60年超えも出来る
ことを検討しているというのです。
これはウクライナ問題に端を発したエネルギー不足と
2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロを
原発の再稼働によって解決させようとしているからに他なりませんが、
自然災害による原発事故を全く考慮に入れていない
安全神話に基づくものに他なりません。
現在の原発の耐震設計(ガル基準)は600~1000ガルですが
一般建築の耐震性より劣る数字だということをあまり知られていません。
(添付ハウスメーカーの耐震性参考)
ガルとは地震加速度のことですが1000ガル以上の地震は過去に17回も
発生しており、東日本大震災の時は2933ガル、阪神淡路大震災は818ガル
(この数字は瞬間的な値で継続値ではありません。)でした。
本当にこの基準で皆様は安心出来ますか?
しかも原発の耐震設計は添付データーを見れば
実に頼りない数値だということがわかると思います。
初期の頃は300ガル以下のものもあり、老朽化している筈なのに
基準を見直す度に全ての強度が増しているのです。
こんな数字では全く信用出来ません。
参考までに耐震基準についての記事を添付しましたのでご覧ください
建築メーカーの耐震実験のデーターも添付しますが、
各建築メーカーは数十回の繰り返し実験により耐震性を確認したものですが、
原発は実験値ではなく設計値なので本当に大丈夫だとは言い切れません。
たとえ原子炉建屋や周辺の建屋が安全だとしても配管や配電盤など付属の設備の
安全は数値では表せない面もある筈です。
原発はエネルギーを生み出す魔法の杖ではなく諸刃の刃であることを
忘れてはなりません。
国内にある原発は70基(稼働中、廃炉、停止、建設中含め)ぐらいあると思いますが、
その放射性物質や使用済み核燃料の処理の保管場所さえ決まっていないのです。
その放射性物質や使用済み核燃料の処理の保管場所さえ決まっていないのです。
ウラン鉱石と同レベルに下がるまで10万年掛かると言われるものを
どうするのですか?