長尾寺周辺と山頭火 | 春はあけぼの

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先日の記事の続きです。

長尾寺の門前町の中に、「森屋」という屋号の

酒屋さんの建物があります。

今は廃業していますが、「登門」というお酒を

醸造していたそうです。


ここの、赤いポストの横の手水鉢に山頭火の句が

掘ってあります。



「酒のうまさ

   とろとろ虫鳴く」


山頭火は酒好き、というか、お酒に溺れた人だった

ので、お酒に拘る句もたくさんあるようです。


森屋さんのdisplay windowの中にも



「歩く飲む作る

   水を飲むやうに酒を飲む」


「歩く 飲む 作る」


は、放浪の旅を続けて、酒に溺れて、句を作り続けた

山頭火の生き様を表す言葉。


森屋にはもうひとつ、


「雪ふるひとりひとり行く」


 という木彫りの句板(?)があったらしいのですが、

見つけられませんでした。


長尾寺の駐車場の向かいにある細い路地を

入ったところに、「つぼみ荘」という建物

が残っていて、



「歩々到着」という句碑があるらしいのだが、



たぶんこの草の中にあるのだけれど、写真ではよくわからない。

この「つぼみ荘」には、他に


「人生即遍路」

「こんなにうまい水があふれている」

「うれしいこともかなしいことも草しげる」


という句碑があるらしいのですが、見つけることは

できませんでした。




つぼみ荘に句碑ができたのは、平成7年のことなので、28年の間にはいろいろあったのでしょう。


まさに、


「うれしいこともかなしいことも草しげる」


私も28年後、草の中かも……😓


今回の種田山頭火の句碑探しは



この本を参考にさせて頂きました。

「おへんろつかさの会」の大先輩、木村秀雄さんの

手作りの本です。

 志度図書館や寒川図書館でも閲覧できます。