- 三月の招待状/角田光代
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さぬき市志度図書館で借りてきました。
久々におもしろくて、休日の今日は、ずっとこれを読んでいました。
主な登場人物は、有名大学を卒業して、そのまま友情関係を保ちながら34歳になった男女5人。
冒頭、「離婚パーティ」から始まるあたりは、ひと昔前のトレンディドラマを彷彿させる。最近、「死」とか「老い」とか「犯罪」とか扱った小説ばかり読んでいたから、なんだかわくわくさせられた。
でも、トレンディドラマと違うところは、トレンディドラマが、あくまでかっこよく、友情や愛情の熱く美しいところを誇張していたのに比べて、この小説の中の登場人物は、やけに冷静にお互いのことを分析しているという点だ。
「離婚パーティ」も悪趣味でこっけいなことだとちゃんと言っているし、仲間内に問題が起こると、すぐに全員が集まり酒宴になり、あれこれと自分のことのように大騒ぎする姿も、端からはどう見えているかを別の登場人物にちゃんと分析させている。
主婦の不倫や、くっついては別れる劇場型カップルの滑稽さも、「角田光代って意地悪だな~」と思わず苦笑いしてしまうほど辛らつに、仲の良い友人たちに語らせている。
いや、すごいです。角田さん、もうおなかいっぱいです。もう少し自分の登場人物に、やさしい言葉、かけてあげてもいいんじゃないですか?
それにしても、登場人物たち。みんなセレブで、本当にバブル時代のドラマみたい。
夫のお金で不倫相手とのデートを重ねる妻とか、毎日テレビゲームに興じるだけの男と結婚しようと思うコラムニストとか、アルバイトくらいの仕事しかしていないのに、派手な離婚パーティやら大きな買い物をしてしまう女性とか。
なるほど、暇とお金をもてあましているから、こんなことになってしまうのね、と私も角田さんなみに、意地悪く分析してしまうのでした。
それから、登場人物たち、お酒飲みすぎ。絶対10年後、全員アル中。