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まさかずのブログ

何を見ても何かを思い出す。
小説・映画・法律・政治。

こんにちは。

今日もジャイアンツが勝ちました。

ここ数年はジャイアンツが毎年のように優勝してくれているので、
昔からの巨人ファンとしては、
穏やかな日々が続いています。

もっとも熱心にテレビ観戦していた頃は
今ほど安定した強さがなかったので、
それはやきもきしながらシーズンを終えたものでした。

緒方、川相、篠塚、原、駒田、岡崎、中畑、村田という
最も愛すべき、またもっとも残念なメンバーたちを経て、
仁志、二岡(清水)、高橋、松井、清原、(マルティネス)、江藤、阿部と来る訳ですが、
この10年が、僕がもっとも愛したジャイアンツでした。

何しろ僕は、スター軍団というものが大好きで、
巨人、レアル、自民党という強者好きは、
卑怯な嘘吐きという僕の性格に
いくばくか影響を与えているのかもしれません。


しかしスポーツ、とりわけプロスポーツにおいては、
いわゆる「スター」を観客は求めている訳で、
スター以外の存在は、その周縁でしかないわけです。

話しがくねくね蛇行しますが、
そういうわけで、僕は高校野球が大嫌いな人間です。

若く、こんがり日焼けした高校生たちが
汗を流して土でユニュフォームを汚すことに
美徳を感じるその精神は理解できなくもないのですが、
純粋にスポーツとして観戦する時に、
彼ら以上の実力、スター性をもった選手が集う
プロ野球にはそのスケールで及ばない以上、
僕は魅力を感じないのです。


自分の母校を応援するというのは
涙ぐましい陰湿な依存心というか、
まあ百歩譲って分からなくもないのですが、
地元の高校というだけで応援したいというのは、
寂れた商店街の、魚屋の奥さんの性欲みたいで、
何だか気持ち悪いのです。


同じ意味で、女子の競技にも僕はまったく魅力を感じず、
スピード・パワーではどうしても劣るのですから、
男子の競技を観ている方が、ずっと魅力的だと思います。

なでしこジャパンの試合を見ていると、
小学生のさわやか杯の方がましな気になります。

現に、なでしこはどうやらコンテンツとして下火のようですし、
ほとんどの女子競技が
一時のマスコミ主導のブームとしてしか扱われず、
ブームが去ってしまえば発展も何もないのが現状です。

つまり、純粋なスポーツ以外の打算、
演歌的・土着的な生温い精神が、
この国のスポーツコンテンツであるという点も鑑みて、
僕は高校野球、女子競技に無関心なのです。


というわけで、僕はやや過剰な、原理的な意味で
プロ野球のことを書きますので、
反感を持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、
思っちゃってるんだからしょうがない。



昔から僕が「プロ野球は巨人である」ということを言うと、
おそらくプロ野球の熱心な観戦者は、
ほとんど睨みつけるような眼差しで僕を注視し、
頭がおかしいやら、傲慢だやらと散々罵られてきました。

だが、これはある一面では、厳然たる事実なのです。


「ある意味では」、という点が非常に重要で、
スポーツとしてのみではなく、
地元への愛着であるとか、好きな選手がいるとか、
みんなで寄り集まって応援することが好きな方は
この定義には馴染みません。

僕は「プロ野球」は巨人である、と言いたいのです。


そもそも、何年の出来事かとかは知りませんが、
僕の知る限りでは(以降はその範囲での話しです)
読売巨人軍が、日本の野球の祖として誕生しました。

で、野球はチームが1つしかなくては試合もできないですし、
アメリカに行ったり、呼んだりばかりしていては
非効率的ですから、阪神が誕生しました。

うん、アダムとイヴですね。


で、話しは比較的遠くに飛びますが、
リーグを作って継続的なコンテンツとして、
ショービジネスとして成立させようという気運が高まった…
つまり、巨人が野球をする相手として
各球団が対巨人というレーゾン・デートルで
存在したのです。

そして、僕がもっともプロ野球の特徴的であると思う点なのですが、
ジャイアンツというチームは、
創設時から現在まで、読売というグループ、
企業のチームなのです。

一企業が中心となって、コンテンツを展開し、
組織を形成し、文化として継続的な発展を志している。


顕著な例が、楽天の近鉄買収と、
日本ハムの北海道移転です。


近鉄バッファローズが消滅の危機にある時、
より大きく権威的な利益団体が、新規参入という形であれ、
チーム数の穴埋めをし、東北へ進出しました。

日本ハムの本拠地はジャイアンツと同じ
東京ドームだったのに、
裾野を広げるためなのか分かりませんが、
北海道へ移転した。


いずれもコンテンツを敷衍させて、
ファン層の母数を増やすという点では
一応の成功をおさめて入るのでしょうが、
ファンの増加、裾野の拡大は、
あくまでビジネスとしての成功であるのです。


別に僕はこういった指向を否定する気はなく、
むしろ、「プロ」野球のある面での本質であると思うのです。


スポーツのプロがプロである特徴としては、
勝利とお金が条件であります。
それを追求してこそのプロなのです。

(だから、年俸交渉に「子供の夢がなくなる」とほざいた
ホークスの松中とドラゴンズの福留は
不愉快なバカですし、いずれも醜くハゲています)


翻って、例えばサッカーであればどうなのかと言うと、
J1のチームが財政難で経営が厳しく、
来期以降、チームが消滅する可能性があると言った場合、
現状であればそのチームは経営状態を理由に
J2あるいはJ3(JFL)へ降格となり、
J2のチームが昇格することとなります。

ファン(つまり消費者)としての裾野以外に、
サッカーには競技としての広がりがあるので、
開かれたリーグ運営が可能となるのです。

フリューゲルスがその危機に瀕した時は
コンテンツとしての魅力がなかったせいもありますが、
買収する企業もなく、マリノスに名前を残す形で
あえなく消滅しましたが…。


また翻ってプロ野球の話しですが、
近鉄みたいに球団が消滅する際に、
決して社会人野球のチームが昇格したりすることはないですし、
その可能性や名乗りがあっても、
それは認められることはないでしょう。


プロ・アマのよく分からない壁が存在することも
大きな要因ではあるのでしょうが、
そもそもは、プロ野球自体が
閉鎖的な企業活動であるからです。

つまり、読売グループの野球コンテンツが、
他企業とコラボして発展しているのが、
現在のプロ野球の形態であるという面は、
否めないでしょう、というのが僕の考えなのです。

スターバックスが島根にないから出店しようとか、
セブンイレブンが四国になかったから出店しようとか、
ボルボ売れなくて行き詰まったから中国の企業にやってもらおうとか、
西鉄ライオンズが福岡に移転したことも、
日本ハムが北海道に移転したことも、
近鉄が消滅し、楽天が東北にチームを作ったことも、
企業の経済活動、戦略であると思うのです。

つまり、ジャイアンツ以外の球団は、
ジャイアンツの対戦相手、あるいはジャイアンツの代替として、
企業から与えられた存在なのです。

王、長嶋、松井というスターを生み出し、
清原、桑田、江川、元木、菅野らみんなが巨人に憧れ、
お金でアンバランスにスター選手をかき集め、
アマチュアの選手にもルール無視で巨額の契約金を捻出する。

スター選手がそろっていれば、
勝敗はともかくとして、
とりあえずは消費者はそちらに動くのです。


またまた翻って、サッカーの文化・伝統は、
そういった企業色と言うよりは
地域に起源をもつものが多い気がします。


レアルマドリードとバルセロナの試合は
長いあいだリーガのタイトルを争ってきたというのみならず、
スペイン王国と、バスク地方の政治的な闘争も表現しています。

イタリアのACミランとインテルもスクデットを
毎年争ってきたチームですが、
同時に資本階級と労働階級のフェアな血の戦いでもあります。


別に優劣の話しをしたい訳ではなく、
日本のプロ野球は、そもそも起源として
企業=読売のスポーツコンテンツと言いたいだけなのです。



上記のような話しをして
繰り返し叱られてきたのですが、
あながち間違いではないのではないじゃないかと思う一方、
熱心に地元チームを応援する方々の気持ちがわからない訳ではないのですが、
結局、プロ野球を野球競技のクライマックスとする時、
金満経営でスター選手をかき集めて
常勝軍団を作る宿命を背負ったジャイアンツが、
プロ野球そのものであるという考えは、当分変わらないと思います。