[JS] 多様なグラフを作ることができるC3.js | A Day In The Boy's Life

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とあるエンジニアのとある1日のつぶやき。

 

 

以前に、「ノンプログラミングでも利用可能!PHPで多様なグラフを作れるpChart 」という記事を書いたことがあるのですが、これはPHPからグラフの画像を作るというものでした。

ただ、画像として出力してしまうのでダイナミックにグラフを表示したり、アニメーションさせたりということができません。

 

今回紹介するC3.jsはJavaScriptベースで様々なグラフを表示してくれるライブラリです。

JavaScriptベースのため、動的に要素を追加・削除したりアニメーションを加えるといったことが簡単に出来るようになっています。

C3.jsは、D3.jsというJavaScriptライブラリをベースにして作られています。

(D3.jsのページを見るとかなり多様なグラフィックを表現できるように見えますが、実際にはドキュメントデータを操作するためのライブラリみたいです)

バージョンが2017.05現在で0.4.11ですが、最近バージョンアップが行われており比較的メンテナンスもちゃんと行われているようです。

 

 

C3.jsの使い方

 

まずはインストール方法(といっても設置するだけですけど)ですが、公式ページのセットアップの説明に書かれているようにソースをダウンロードしてサーバー上の適当な場所に保存するだけです。

ただし、ダウンロードしたソース内にD3.jsは含まれていないので、D3.jsのページのほうからもダウンロードして設置する必要があります。

注意しないといけないのは、D3.jsの最新バージョンが4系となっているのですが、C3.jsが動作するD3.jsのバージョンは3.5系となっているので対象バージョンをダウンロードする必要があります。

現時点では、3系は3.5.17が最新のようなので、この辺から落とせます。

一応、

 

<script src="https://d3js.org/d3.v3.min.js"></script>

 

のようにして、ウェブ経由で読み込ませることも出来ます。

で、C3.jsの使い方についてですが、例えば棒グラフを出す例は下記のようになります。

 

<!doctype html>
<html>
<head>
<meta http-equiv='Content-Type' content='text/html;charset=utf-8'>
<link href="https://localhost/cmm/css/c3.min.css" rel="stylesheet" type="text/css">
<script src="https://localhost/cmm/js/d3.min.js" charset="utf-8"></script>
<script src="https://localhost/cmm/js/c3.min.js"></script>
</head>

<body>

<div id="access_count"></div>
<script type="text/javascript">
var access_count = c3.generate({
    bindto: '#access_count',
    data: {
      columns: [
        ["アクセス数","252","87","118","146","76","48"],
        ["UU数",130,72,35,85,58,3],
      ],
      type: 'bar'
    },
    axis: {
        x: {
            type: 'category',
            categories: ["201611","201612","201701","201702","201703","201704"]
        }
    },
    bar: {
        width: {
            ratio: 0.7
        }
    },
    size: {
          width: 400,
          height: 200
    }
});

</script>
</body>
</html>

 

上記の出力結果は、下記のような感じ。

 

 

作り方は、棒グラフのサンプルページにも描かれていますが、出力先のDIV要素のIDに対して(例の場合はaccess_count)、グラフを埋め込むわけですが、基本的にcolumnsのプロパティに出力データ、typeでグラフの種類、categoriesプロパティにx軸の項目名をセットしています。

後は、棒の幅(bar - width - ratioのプロパティ)やグラフの幅や高さなどをセットしてます。

 

棒グラフ以外にも、サンプルページにあるとおり線グラフや円グラフ、ドーナッツグラフまたはその組み合わせなどが作れ、かなり多くのグラフを生成することができます。

配色などもオプションで指定することができますが、見出しや項目名(上記の「アクセス数」、「UU数」など)の装飾や位置をずらしたりは、出力されるのがSVG形式となるためデザインの変更にはCSSだけではうまく対応できないかもしれません。

 

あと、JavaScriptライブラリならではなのが、最初に書いたようにアニメーションさせることが出来る点です。

ゲージチャートのサンプルページを開くとアニメーションをしていますが、これはスクリプトを組み込むことで出来るアニメーションです。

線グラフのサンプルではもう少し単純に書かれていますが、setTimeoutを使って遅延ロードさせてデータを追加することでアニメーションを発生させています。

また、標準で項目名をクリックすると該当項目の表示・非表示を切り替えることができるので、多くの要素を表示していたとしても特定項目だけの比較などが簡単に行えたりもします。

 

オプションもかなり豊富に用意されており、グラフやデータをクリックしたときの挙動なども定義できるようです。

動的なグラフの生成やアニメーション要素を持たせたいといった場合に利用できるライブラリではないでしょうか。