今月、同じ職場の後輩が退職しました。
詳しく聞いていませんが、いろいろあったみたいで一度自分の環境をリセットしたいということらしく、特に転職で辞めるということではないようです。
ただ、これってすごく勇気のいることだなぁと。
大体は、次の自分の居場所を決めてから移ると思いますが、そういうのではなく、一度今の自分を縛っている環境をスパっと切り離してみるというのはなかなかできないことではないでしょうか。
しかもこの時期、就職氷河期の再来か?というような状況ですしね。
転職するにも厳しいのは目に見えているので、なお更そういう行動はできたものではありません。
誰しも自分をリセットしたいと思うことはあると思いますが、どこか保守的に逃げ道を作っているんだと思います。
なので、本当にリセットなんてできていない。
どこか前の自分を引きずったまま、新しいところへ体の置き場だけが変わるだけという感じではないでしょうか。
本当にリセットすることなどできないことはわかっています。
同じ体、同じ頭で生きているわけです。
そうすることで外見が変わるわけでも、頭の記憶が入れ替わるわけでもありません。
でもそのリセットするという時間を、ちゃんととるのとそうではないのとでは全然違うのではないかと思います。
環境だけ変えてみても、結局同じ境遇に陥り悩むことになるかもしれません。
その時間をちゃんととって考えてみて、次のステップに移るための空白の時間というのはとても重要な意味を持つのではと思います。
しかし、その時間をちゃんととることさえもなかなか難しいことです。
次の就職先が決まっていたとして、それまでに1ヶ月の時間があったとしても、その間に新しい職場への不安があったり、準備を考えてみたりと本当に自分が何をしたいかとか、どう生きていくかなんて時間に使える時間は少ないと思います。
そうであるためかどうかはわかりませんが、だったら今の自分を縛る鎖を一度断ち切るというその子の行動はとても勇気のあるものだと感じてしまいます。
自分もそんなことをしたいなと思っていても、行動になんてなかなか移そうとしません。
最後のその行動には見習うべきものがあるなと感じました。