色々な人と会話していると、たまにイラっとさせられるような言葉を耳にします。
例えばこんなの。
・ 前の会社では・・・
前の会社では、確かにその方法でうまくいっていたのかもしれません。
が、この会社で上手く行く保障はありません。また、根拠も明らかではありません。
一番重要なのは、前の会社で何でその手法をとっていたのかを説明できていない点です。
前の会社でどういう問題があり、そういう手法を取り入れることにしたのか、そこがはっきりしているのであれば
今の環境でも取り入れる余地はあります。
でも、前の会社でそうやっていたからというだけの理由で、何故そのやり方を受け入れなければならないのでしょうか。
もう一つイラっとさせるのは、前の会社の偉大さを自慢しているようにも聞こえるということ。
前の会社が何処であろうと、今の現場から見ると「そんなの関係ねぇ」ということ。
・ 僕が経験したのでは・・・
前述したことと似てはいますが、経験だけでモノを語られても納得できない事が多いわけです。
確かに人の経験というのは貴重な財産となりますが、単なる経験だけでは根拠は希薄です。
その前後関係も含めて説明があるなら分かりますが、その経験だけをピンポイントに話されても何も納得できる
要素がありません。
また、経験の豊富さが人格や社会的地位を築いているわけでもありません。
・ 普通は・・・
この言葉もよく耳にするのですが、何が普通なのかが不明。
そして、大抵のこの普通という言葉の基準は、「社内基準」であるということです。
話している本人は、世間一般的にみての「普通」を言っているのだと思いますが、大抵は基準がずれています。
経験の長い人がよく使ったりしますが、自分の経験がある常識を固定化してしまっている弊害ではないかと思い
ます。
そして、普通のことをやることだけが全てなのかという点もよく考えて欲しいところです。
何れの言葉にせよ自分の経験を世間一般の常識のように語っているところに相手をイラっとさせる要因がある
わけです。
同じことを良いたいにしても、表現を変えるだけで随分と違ってくるものです。
相手に嫌われないための会話の仕方というのを考えておく事も、仕事を円滑に進めていく上では重要な事ですね。