冒険野郎Googleと小さな種 | A Day In The Boy's Life

A Day In The Boy's Life

とあるエンジニアのとある1日のつぶやき。

異変に気づいたのはちょうど1週間前です。

アクセスログ解析(Ameba+NINJA TOOLS)を見ていると、極端にPV数が減っていました。

まぁ、最近更新がサボリ気味になってたしななんて気にしなかったのですが、それが3日も続くと流石に何故だと言う事になりました。

アクセスログを良く見てみると、検索エンジンからのアクセスがそれまでの半分ほどになっていました。


元々全然たいしたPV数は無かった本ブログでもその主たるリンク元は、検索エンジンからでした。

それまでに大体300人ぐらいが検索エンジンを通じて本ブログに来てくれていたのですが、UU数で300と言うとPV数では、その倍近い値になります。

たいしたブログではない、このブログの唯一の救いが、そういったニッチな情報も拾い上げてくれる検索エンジンにあったのですが、それが突き放された形となっています。


私は、巨大なニュースサイトやアルファブロガーに対抗するための手段がそのニッチを埋める情報だと感じてました。

話題のニュースを個人で取り上げたところで、情報豊かなニュースサイトに勝てるはずもありません。

そしてアルファブロガーのマッチョにもやしっ子ブロガーが敵うはずも無く、そしてまた広大なネットの海の青きところを見つけ出すこともまた至難。

小さな小さな湖でも誰かの憩いの場と経済活動の場になればという思いでやってきたところが、その湖を埋立地に変えられてしまったと言う結末を迎えています。


私はその未知なる海と未開拓地を外の世界に知らせるSEOというものがあまり好きではありません。

検索エンジンと言う冒険野郎が世界をまたにかけて開拓してくれ、やがて自分の小さな小さな町に発展をもたらせてくれる。

その冒険野郎の行く手をコントロールしようとする事は何事かと。

冒険野郎はその冒険心のみでわが道を進み、次々と未開の地を発見していく。

我々はただそこで冒険野郎が来るのを待っていれば良いのだと。


これはあくまで個人のレベルでの感想で、それが企業の利益と絡むとそうも言ってられないと言う事はよくわかる話ではあります。

注目される事こそがその町を発展してくれるのであれば、冒険野郎の目を引くように狼煙あげでも祭りでもしてやろうじゃないかと。

その旅の途中でいくつもの誘惑に負けて寄り道をした冒険野郎は、時には思わぬ発見をし、時には骨折り損となっても次々と世界を巡っていきます。


めぐりめぐって冒険野郎の考え方は変わります。

世界中の町のほとんどは回り終わったぞ。でも世の中には次々と新しい町が誕生している。

今度はそこを中心に回ってみよう・・・と(下記参照)


Google、検索アルゴリズムを変更 @ Tech Crunch


かくして冒険野郎はまた新しい旅に出ます。

しかし、かつては冒険野郎がほんの少しの利益をもたらしてくれた小さな町たちは今後どのような発展を望めば良いのでしょうか。

気まぐれな冒険野郎は今度何時訪れてくれるとも限りません。

それを待つのも町民たちはほとほと疲れてしまいました。


しかし、前回までの旅で冒険野郎はほんの少しの希望をあちこちに残してくれています。

それは、前回までの旅で色々な町に自分の町の種を植えててくれた事です。

つまるところ、冒険野郎に小さな種を渡すだけで、その旅の途中途中でその種を訪ねた先の町に植えてくれるのです。

その種は小さな小さな花を咲かせるでしょう。

我々はそのために種を作らなくてはなりません。

大きい花を育てて、「ほら見てよ!私の町にはこんな大きな花が咲いているんだよ」と言いふらすのではなく、私の町以外で大きな花が育つ種を作る事だけに注力しなくてはならないわけです。


最後にどこかで育ったその花をみて旅行者が訪ねるのです。

「その花はどこのだい?」と。