お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)
なぜ、エンジニアをしている私が、このような金融に関する本を読んだかと言うと
P.123抜粋
しかし、これまでに何度か触れてきましたが、幸か不幸か、今後、私たちの退職金の運用は、徐々に、自分たちでその運用先を決めなければならない確定拠出型年金(401K)制度が増える事が予想されます。
という状況に自分自身が巻き込まれたからです。
自分の退職金をどうにかするには、自身でその運用を行わなければならない。
私も会社で確定拠出型年金制度について説明を受けましたが、この制度自体が企業側が退職金と言う資産運用を放棄し、各社員にそれを押し付けた制度になっています。
会社では、非常に都合よく説明が行われました。
つまり、この制度のメリットばかりに照準を当て、社員各々が退職金を運用する事で、将来もらえるであろう退職金は、この制度導入前の状態より高い金額で支払われる可能性がありますと。
この制度において、各社員が資産を運用していく中で幾つか金融商品が存在し、それぞれに退職金の一部を割り当てて運用していく事になりますが、何もしなければ銀行の定期預金に預けられる事になります。
もし、定期預金にだけ預けっぱなしであると自分の退職金は、この制度導入前の退職金より著しく低い金額しかもらえない可能性が高くなります。(その理由は、本書の中で書かれています。)
この制度自体は、資産を運用して(あちこちの金融商品に自分で資産を動かしてみて)初めてメリットが出てくる制度です。
ですが、その金融商品の良し悪しを判断するリテラシーは、私を含め多くの人が持っていません。
この状況下で、自分たちが老後満足した生活を送ろうとするには、自衛の手段を持たなくてはならないわけです。
P.125抜粋
401Kの導入は、ある意味、これまで金融リテラシーを身に付ける必要がなかった人たちでも、好むと好まざるとにかかわらず、それを身に付けなければならなくなるいいキッカケとなる制度と呼べるかもしれません。
確かに、私たちの多くはこれまで「お金」に関する知識と言うのはほとんど教わってきませんでした。
中学生以降、親からお小遣いを貰ったり、高校生になってバイトを始めたり、そして社会人へ、と「お金」に触れる機会は増えてくるものの、そのお金を使うだけでなく増やすためにはどうすればいいのかということを教わった経験は、私にはありません。
そういう意味では、今ここからでも金融リテラシーを身に付けようとする意識が芽生えたのは、この制度がキッカケではあります。
私の身の回りでも、株や投資信託で利益を出したと言う人は聞きますが、自身では興味があるもののどのようにして、その知識や情報を得られれば良いのか分からず、またそれをめんどくさいと少し感じていましたのでなかなか一歩前に出る事ができませんでした。
これらについても、本書では触れられています。
P.36抜粋
では、なぜ、平均的な日本人は金融リテラシーが低い、いい方を変えると、金融で設けることにあまり興味がなかったのでしょうか? (略) 1. 学校教育および家庭内教育で金融リテラシーが軽視されてきた 2, 社会人になると長期労働で忙しく、金融リテラシーを磨く暇が無い
私の場合は、上記のどちらにも該当しています。
大学までの教育課程で、金融に関する授業を受けた記憶はありません。
そして、先ほども述べたように社会人になって、ある程度まとまったお金を手に入れるようになっても、それを運用しようとする方法が分からなかったり、他のことと比べるとそれに回す時間がなかったりしています。
本書では、第1章にそのように何故日本において金融リテラシーが低いのか、そしてこれから身に付けなければなら無いのかが書かれています。
それ以降でも、一通りの金融商品の説明と、実践するにあたっての基本的なガイドラインが書かれています。
もし、私と同じような境遇に追い込まれているならば、意識改革の第一歩としてはお勧めの本だと思います。