第10回 3プロジェクト同時にリード! どう乗り切る? / @IT自分戦略研究所
まずは、以前に書いた「プロジェクトを掛け持ちしてはいけない理由 」に良く似た記事である点から。
確かに複数のプロジェクトに放り込まれるケースは良くあることです。
自分の専門分野がそこにある事や、単純に人員リソースが不足していて参加せざるを得ない場合など、自分の意思とは無関係にそこに投入されるケースから、記事にあるように安請け合いしてしまった結果である場合など。
情報システム部門の仕事というのは、基本的に社内のその他の部門から依頼があったシステム化案件に取り組んでいく事になりますが、社内SEのリソース状況など無視していきなり依頼が来る場合が多いですから、複数の案件対応に追われる場合が多々あります。
それらの案件は、社内における重要度などから優先順位をつけて取り組む事になりますが、場合によってある人は複数のプロジェクトに参加せざるを得なくなります。
記事に書かれているのと同じように、情報システム部門に対応を依頼してくる案件と言うのはそれほど工数がかかるものではありません。
大きくても5~6人月程度。
もちろん、基幹システムの構築やリプレースと言う話になると別ですが、そういった案件は数年に一度ぐらいなもので、大体は先ほどの工数以内で済んでしまいます。
小さな案件でも複数の案件を掛け持ちする事は、記事にあるように難しい状況です。
その理由は、「プロジェクトを掛け持ちしてはいけない理由 」に書いたとおり、思った以上にプロジェクトに専念できないので、遅々として進まない状況に陥るからです。
体にも良くありませんからね。
次に、記事にある
それに選んで仕事をすることを、あまりカッコいいとは思えないのです。以前、「それはぼくの仕事じゃないから……」とか「ぼくはJavaしかやりたくありません」のようなことをいっている光景に出くわしました。ポリシーを持って仕事をするのも、プライドを持って仕事をするのもいいと思いますし、そういう姿勢について批判する気はありません。しかしそのとき、第三者である私の耳には「ぼくにはできないので……」といっているように聞こえてしまったのです。それに自分で仕事の幅を狭めてしまっているようで、とてももったいないことだとも感じました。 |
という部分は少し違う気がします。
まず、仕事を選ぶ事は間違いでは無いと思います。
単に自分の好き嫌いで仕事を選ぶ事は間違いです。
選ぶと言うのは、その他の選択肢を含めて考慮した結果をきちんと導き出して判断すると言う事です。
例えば、既に2つのプロジェクトを抱えている状況で、新たに自分に仕事が振ってきたとしましょう。
業務の内容を聞いてみるとたいした事はない。
自分でやれば1週間で仕上げることができる。
こうした場合に、その業務の依頼を受けるべきでしょうか?
1週間でできるほどの簡単なことなので、やってしまった方が早いかもしれません。
しかし、他のプロジェクトも進行中の状況でそれを引き受ける事は、自分の首をさらに絞める事になります。
その依頼した案件が、1週間でどうしても仕上げなくてはならず、自分以外にその対応ができる人がいない状況なら引き受けざるを得ないのかもしれません。
しかし、その他に対応する人がいたり、納期に比較的余裕があるのであれば、それを他の人に丸投げすると言うのは、間違った選択肢ではありません。
もう一つ、自分で何でもかんでも対応してしまうと、その他の人の貴重な経験を奪ってしまう可能性があります。
先ほどの例で言えば、1週間でできると言うのは自分で何かしらの過去の経験があるからそれぐらいでできると判断したことになります。
それをやる事自体は、自分のためにはなんらなりません。
過去に経験していることなので、単なる繰り返しの作業です。
(こういってしまうと、ほとんどの業務は意味が無いことになりかねませんが、あくまで今回のように押し迫った状況の場合と言う前提でです。)
しかし、自分以外にその経験をしていない人は沢山いると思います。
または、経験が浅いという人。
自分がやれば単なるルーチンワークでも、新人にやらせれば貴重な体験になりえます。
自分がやってしまうことで、その貴重な経験の種を摘んでしまうことになってしまうわけです。
ですので、そういった場合においてその仕事を受けるかどうかの判断に迫られた結果、自分以外が対応する選択肢があるのであれば、そっちに業務を依頼するようにコントロールした方が自分もハッピーになり、業務を振られた方にも(後々は)ハッピーになりえます。
「それは私の仕事ではありません」といってしまうから問題がでるのだと。
ものは言い様で、「○○さんには経験のためにも、その業務をやってもらったほうが良いと思いますよ」というと一見、自分が逃げているように見えますが、そうではないことをきちんと説明して全体最適な解を提示するほうがより高度なことです。
業務を依頼するほう(仕事を取ってきたほう)も、仕事が納期内に片付きさえすればいいわけですので、何も自分がしなくてはならないわけではありません。
その仕事をやるべきかどうなのか、単に自分のキャパシティやプライド、建前などだけを考慮する事以上に重要なことがもっとあるのだと思います。
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