リッチコンテンツの波間でポッドキャスティングは生き残るか @ CNET Japan
ポッドキャスト、使いようによってはとても便利なものなんですけどねぇ。
ですが、ここに示されているように人気自体に陰りが見えるとの事。
その理由は、上記のサイトに詳しく述べられていますが理由は納得するところでもあります。
まず、動画の人気に押されてしまった事。
これは、ポッドキャストの流行とYouTubeなどの動画共有サイトの流行がかぶってしまった事も原因の一つですかね。
確かに、音声だけよりは音声+映像の方が受け入れやすいでしょうから。
惜しいところはポッドキャストの技術自体がBlogに良く使われるRSSの機能を使って実現しているという点。
別の手段で音声データを配信する仕組みとそれを聞く事ができる機器がもう少し早く登場していれば、もう少しもてはやされる時間が長かったような気がします。
次の理由が、ポッドキャストを楽しむ場面が限られてくるという事。
確かに、ポッドキャストの多くは音声データのみのものが多いですし、音声データのアーカイブと位置づけられますので、「何時でも何処でも聞ける」という事が返って弊害になっているような気がします。
つまりは、自宅でのんびりしている時にわざわざ聞かないと言う事。
通勤中などある程度の制約がある中で聞いたりする事が多いと思います。
さらにはこの音声データの配信自体に素人が介入しにくい点もあるかと思います。
動画であれば、(良い悪いはここでは置いておいて)どこかの出来合いの映像や画像を組み合わせる事でウケる動画を作り出す事ができますが、音声データだけではそれが難しい。
(音声が中心でもそこにテキストを組み合わせるだけで面白さは全然違う。ニコニコ動画とかは好例かも)
また、音声データ一本で勝負するには、そのクオリティも求められると言う事。
動画であれば音声をカバーする視覚を作り出す事が可能ですが、ポッドキャストではそれができない場合もあります。(そもそも音声だけを公開することを前提にしているサービス場合)
こうした場合、その音声をレコーディングするには専門的な機器がなければ難しいですので、それも素人が手を出しにくい点かと想います。
何れにせよこのままポッドキャストが衰退するのは少し惜しい気がします。
私は通勤中に、CNET Japan からIT系のニュースをポッドキャストで取得したり、英会話の勉強なんかに利用したりしていますが、これが動画であれば返って使いづらいと感じます。
通勤は満員電車ですので手足も動かせない状態。
そんな中でiPodなんかで見るのは少しきつい。
流れてくる音声データに傾聴して、通勤ストレスを紛らわすなんて使い方もポッドキャストだからできる事だと思いますし。
適材適所で生き残ってくれないかと思いますね。