日本でのベンチャー事情 其の二 | A Day In The Boy's Life

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とあるエンジニアのとある1日のつぶやき。

日本のIT大手はWeb2.0に興味なし、調査で浮き彫り / @IT


日本でのベンチャー事情 」続編。

こういう地盤の差が、ベンチャー企業の振興に大きく左右すると言う内容ですね。
米国では、立った数人の若者が起業し、サービスを提供しだした小さな種がやがて大きく花開くと言うサクセスストーリはよく聞く話ですが、日本ではなかなか耳にしません。


その一つの理由がこのお金周りの事なんでしょう。
事業を始めるには、先立つものが必要です。
もちろん、今はオープンなサービス、ソフトウェアが数多くありますし、情報機器もそれほど効果というほどではなくなってきました。
必要なのはアイデアとそれを実現する時間だけ、と言う具合に。


しかし、小さくはじめた種を大きくするには、多くの水(お金)が必要です。
今や、良い物は瞬時に世の中を駆け巡る時代。
その変化の早さに対応するためには、やはり多くのお金が必要になってきます。
やがて綺麗な花を咲かせるだろう小さな芽も、周りに雑草が生い茂っていたら栄養を持っていかれて成長が止まってしまいます。


企業が存続していくには多くのお金が必要なわけですから、企業自体あれやこれやの手でお金を稼ぎ出す事は悪いことではありません。
ただ、それを自己の為だけに使っていても、その業界自体は発展しません。
大企業は多くの人材を抱えているので、そこで新たな金のなる木を生み出す事は難しい事ではないかもしれません。
しかし、大企業であるからこそ、動きが鈍かったりありきたりのある程度安定したサービスに目をつけがちになってしまいます。


ベンチャー企業の生き残る道は、そのスピードの速さと誰も目をつけていないニッチな領域です。
今あるものに目をつけたところで、豊富な資金と人材を持つ大企業に勝つ術は無いわけですから。
そういうニッチな領域を掘り起こしてくれるベンチャー企業に投資すると言うのは、その業界自体の活性化にもつながるわけですが、多くはそれが行われていないと言う結果のようです。


どうも保守的な考え方なんでしょうけど、自分とライバルになりうる芽は予め摘んでおけ、成長しないようにしておけという考え方なんでしょうか。
YouTubeのような例は顕著で、今や創めたもの勝ちという時代です。
後発のサービスは多くの大企業でも始められましたが、YouTubeを超えたサービスはありません。
では何故たった3人の若者がこの動画共有サービスを立ち上げられたか、そして大企業はそこに目をつけなかったのか、今回の論点と言うのはその点だけだと感じます。


大企業もこのYouTubeの振興によって少なからず利益は得ているはずです。
言い方が悪いですが、真似するだけでも豊富な資金がある企業であればマーケティング戦略などで認知度を広げられまた、海外発のサービスであれば豊富な人材で、より日本にローカライズされたサービスをユーザーに提供できるでしょう。
しかし、この動画共有サービスのアイデアを当時の3人の若者が実現できなかったら。
その利益を得ることはできなかったでしょうし、多くの人が感動するサービスも日の目を見ない事になります。


Web2.0の特性である、知の集合や連携と言うものを考えれば、これからの企業のあり方自体もそのようなニッチの分野を想像するベンチャー企業との提携にあると思ったりします。