Movable TypeでオリジナルBlogを作る 【環境設定編】 | A Day In The Boy's Life

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とあるエンジニアのとある1日のつぶやき。

Movable Typeとは、様々なカスタマイズが可能なブログ用のソフトウェアです。

ライセンスは、個人が非商用で利用する分にはフリーで利用する事ができます。

(個人でも商用で用いたり、団体・企業が利用する場合は、ライセンスを購入する必要がある)豊富な管理機能とプラグインによって、自由にBlogのレイアウトを変)できたり、Blogを管理していく上で必要な機能も一通り揃っています。


そんなMovable Typeですがやはり動作するまでの一通りの環境を設定するのにはそれなりに作業と知識が必要になります。

Blogなんてタダでアカウント作って書けるんだから、わざわざ・・・と言う意見もあるかと思いますが個人で利用する分にはさておき、企業で利用したりする場合には、それを構築してと言うよりはこういった出来合いのパッケージを利用する方が導入スピードやコストの面から良い選択肢となります。

個人で利用する分にもBlogの見せ方をかなりカスタマイズできるで、細かな点までこりたいと言う人にはお勧めかもしれません。

(一般的なBlogはスキンを変える事でデザインを変更できますが、例えばBlogを提供している企業が 勝手に表示する広告を何とかしたいとか、コメントの書き方をもう少し違った形で見せたいとかそんなカスタマイズもMovable Typeで用意されているテンプレートを変更する事で可能になります)


前置きはこれぐらいにして、まずはMovable Typeを動作させるまでの事前環境設定から解説します。

事前環境設定といっても、導入しようとしている環境に何が不足しているかがわからなかったりしますがMovable Typeでは環境チェック用のCGIプログラムが用意されており、それを動かせば何が足らないのかが一目でわかります。


今回のインストールを行う環境の対象ですが、RedHatES4を対象にしています。

また、Movable Typeで使用するDBはPostgereSQLを使用することにしています。


※ その他の環境の場合でも、マニュアル に導入方法が掲載されています。

  さくらインターネットやロリポップのレンタルサーバーを利用する場合は、さらにそれに特化したインストール方法

  が掲載されています。


その他にも、簡単にMovable Typeがインストールできるホスティングサービスもあります。


Movable Tpye ワンクリック簡単設置のホスティングサービス



Movable Typeインストール


1. ソースのダウンロード

まずはダウンロード

※ 個人ライセンスは、ECバイヤーズ と言うところから提供されています。



2. ソースをサーバーへアップロード&展開

ダウンロードしたファイルをFTPなどのツールで、導入するサーバーにアップロードします。



3. ディレクトリの作成とCGIの動作設定


3.1 ディレクトリの作成

Movable Typeは主に3つのディレクトリを作成する必要があります。


アプリケーションディレクトリ : Movable Typen管理プログラムなどが動作するディレクトリ

スタティックディレクトリ : スタイルシートや画像ファイルを置くためのディレクトリ

ブログディレクトリ : Blogを書いた際に吐き出されるHTMLが保存されるディレクトリ


ここでは、以下のようにディレクトリを決定し、それぞれ必要なディレクトリを作成します。


アプリケーションディレクトリ : /home/weblog/cgi-bin/

スタティックディレクトリ : /home/wwwroot/weblog-static

ブログディレクトリ : /home/wwwroot/weblog


ドキュメントルート : /home/wwwroot/


3.2 CGIの動作設定

先に書いたアプリケーションディレクトリでは、管理用のCGIプログラムが動くことになるのでCGIを動作させるための設定を行います。また、アプリケーションディレクトリは、ドキュメントルート外にあるので、Apacheの設定ファイル内にScriptAlias ディレクティブでユーザーがアクセスできるように設定しておく必要があります。


※ 設定が完了した場合、Apacheプロセスの再起動が必要です。



4. ソースの解凍

解凍コマンドは下記のように行います。


tar -xvzf MT-3_3-ja.tar.gz


5. 解凍したフォルダに移動

解凍したフォルダ内の「mt-static」フォルダの中にある全ファイルを先ほど作成したスタティックフォルダ内に移動させます。

また、残りのすべてのCGIファイルと、フォルダをアプリケーションディレクトリに移動させます。



6. 権限、所有者設定

移動したフォルダ内の権限と所有者を適切なものに変更します。

CGIファイルの権限は755に、スタティックディレクトリに移動した画像やJavaScriptのファイルは権限を644に、フォルダの所有者は適当な管理ユーザーとApacheの起動ユーザーグループに設定します。


例)

CGIの拡張子を持つファイルの権限を755に設定

chmod 755 *.cgi

管理ユーザー(hogehoge)とApacheの起動ユーザーグループ(apache)を所有者に変更

chown -R hogehoge:apache ./*

suexec が動作している環境では、権限及び所有者の設定が異なります。

  設定方法などは、こちら が参考になると思います。

  suexecが動作しているかどうかは、Apache起動時のログを確認するか、suexec用のログファイルがApacheのログが

  出力されるディレクトリ(RedHatES4の場合はデフォルトで/var/log/httpd)内にないかを確認してください。

  面倒であれば、/usr/sbin/suexecのコマンドをリネームしてApacheを再起動したらsuexecを無効化できます。


例)

mv /usr/sbin/suexec /usr/sbin/suexec_bk

※ Apacheの起動ユーザーグループは、Apacheの設定ファイル(httpd.conf)内に記載されています。


User apache
Group apache


7. CGIの動作設定

アプリケーションディレクトリには、CGIファイルが配置されるため、Apacheにてそれが正常に動作するように設定を行います。

設定は、Apacheの設定ファイル(httpd.conf)を編集する事で行います。


ScriptAlias /cgi-bin/ "/home/weblog/cgi-bin/"
<Directory "/home/weblog/cgi-bin">
AllowOverride None
Options None
Order allow,deny
Allow from all
</Directory>


8. mt-check.cgiプログラムへアクセス

一通りの環境設定が行った後に、上記のプログラムへアクセスします。

これが、Movable Typeに付属している環境チェック用のプログラムです。

アクセスのURLは、3-1で決めたディレクトリによって異なってきます。

3.1のように設定した場合は


http://hogehoge.co.jp/cgi-bin/mt-check.cgi



9. 不足のパッケージなどを追加

  私の環境では、以下のパッケージが不足していました。


- mt-check.cgiにアクセスして表示されたメッセージ

DBIとDBD::Pgは、PostgreSQLを使ってブログのデータを管理するために必要です。
必須バージョン:1.32

Image::Magickは、画像をアップロードする際のサムネイル自動作成のために必要です。
Crypt::DSAをインストールすると、コメント登録機能を利用するときに、TypeKeyを利用した

サインインの動作が高速になります。 

9.1 postgresql-develのインストール

不足しているパッケージ一覧には表示されないのですが、DBD::Pgをインストールする際にpg_configコマンドが必要になるため、インストールする必要があります。

(pg_configコマンドはpostgresql-develパッケージ内に含まれています)

これは、RedHatNetworksからRPMパッケージとして提供されているのでこれをインストールします。


up2date -u postgresql-devel

※ 参考: up2dateによるRPMパッケージの更新管理


9.2 CAPNの設定

その他のパッケージは、全てPerlのパッケージなので、CPAN を通してパッケージをインストールします。

(CPANを通さなくても、個々にパッケージをダウンロードしてインストールする事も可能)


※ CPANとは、Perlのモジュールが登録されているライブラリです。世界中の人がこんなのあると便利だよねと言うような

  プログラムを作成し、公開しています。(PHPのPearのようなもの)

CPANの設定方法ですが、下記のようにコマンドを入力します。


perl -MCPAN -e shell

初めてCPANへアクセスする際は、環境設定を行うために色々質問メッセージが表示されます。

基本的にリターンキーを押していけばよいだけです。設定する箇所と言えば、(環境にも寄りますが)Proxyの設定部分ぐらいでしょう。


If you're accessing the net via proxies, you can specify them in the
CPAN configuration or via environment variables. The variable in
the $CPAN::Config takes precedence.
Your ftp_proxy? proxy.hogehoge.co.jp:8080
Your http_proxy? proxy.hogehoge.co.jp:8080
Your no_proxy?

上記では、FTPとHTTPのProxyに「proxy.hogehoge.co.jp」を指定しています。最後の「:8080」はポート番号です。


※ CPAN用のシェルを終了する場合は、「quit」もしくは「bye」と入力します。


9.3 Perlパッケージのインストール

ここから先は、基本的の同じ操作の繰り返しです。

CPAN用のシェルを起動し、個々のパッケージをインストールします。


例)

cpan> install DBI
- snip -
cpan> install DBD::Pg
- snip -
cpan> install Crypt::CBC
- snip -
cpan> install Crypt::DSA

※ DBD::Pgは、RedHatNetworksからRPMパッケージとして提供されていますがバージョンが低いため、mt-check.cgi

  を動作させた時にエラーメッセージが表示されます。


※ Crypt::CBCはmt-check.cgiでエラーが表示されるわけではありませんが、Crypt::DSAをインストールする際に、

  テスト(make test)でエラーになったため、事前にインストールしておきます。

  Crypt::DSAのmake testで発生するエラー内容は下記の通り。


Can't locate Crypt/CBC.pm in @INC ・・・

インストールに失敗した場合は、CPANの設定(7-2)時に設定したCPANの設定保存用ディレクトリ内にパッケージのソースがダウンロードされているので、そこまで移動し個々にインストールする事もできます。基本的なインストール方法は、下記のようになります。


perl Makefile.PL
make
make install

※ ダウンロードが行えない場合は、Proxyの設定が正しくない可能性があります。


9.4 Image::Magickパッケージのインストール

最後にImage::MagickをRPMからインストールします。

このパッケージは、RedHatNetworksからRPMパッケージとして提供されています。

CPANからでもインストールできますので、環境に合わせて好きに選択してください。


ここで再度、mt-check.cgiにアクセスし、メッセージが表示されていないか確認します。

DBは複数から選択可能なので、使用しないDBのメッセージは無視してかまいません。

これで、やっとMovable Typeをインストールする環境が整いました。


Movable TypeでオリジナルBlogを作る 【導入編】 へ続く