これは何もエンジニアに限った話ではないですが、相手に何か言葉で伝えて理解してもらう
事は、コミュニケーションの重要な要素の一つです。
ただこれは、簡単に見えて非常に難しい事です。
単に喋って伝えるというだけであれば、難しい話ではありませんが
問題は相手が理解しているかどうかです。
これが難しい理由は、レベルとカテゴリという要素が絡んでくるからだと思います。
レベルとは、相手がその業務で必要な知識を持っているか、持っている場合どれくらい深い知識を
持っているかという事。
PCに詳しい人もいれば疎い人もいるわけです。
システムの対象であるその業務の内容をどれくらい理解しているかという事もいえるでしょう。
(当然作る側のエンジニアは業務などほとんど理解していません)
カテゴリとは、業務の領域の違いとも言えると思います。
そのプロジェクトに関わる人は何も、エンジニアだけではありません。
そのシステムの対象である業務を行っている人、プロジェクトを取りまとめる人、エンジニアの
中でもカテゴリは多岐にわたります。
そのカテゴリ内でしか理解できない言葉というものも存在していると思います。
これらレベルとカテゴリを理解したうえで、相手に分かる言葉で情報を伝えなければ
なりません。
- 「分かりやすい説明」の技術
- ¥800
- 株式会社 ビーケーワン
この本が説明の技術を書いた本の中で分かりやすいと感じたのは、脳が情報を
理解して記憶する構造を説明している点でしょうか。
脳がどのように入ってくる情報を整理して、「理解」というものにたどり着くのかが
わかれば、自分はどのような情報の粒を相手に送っていけばいいのかがわかります。
一気に情報を送って相手に理解させる事はなかなかできません。
相手の理解の状況を見極めながら徐々に情報を送っていくしかないわけです。
そのような情報の整理の仕方や、情報の伝え方というものが詳しく書かれています。
最近、あるプロジェクトで非常に分かりづらい説明をする人と一緒に仕事をしました。
この人が非常に分かりづらい説明をすると感じた理由の一つが、結論を先延ばしにして
延々とそれにいたるまでの過程を説明するのです。
今回決定しなければならない、○に関する事ですが、関係者のAさんにお話を伺ったところ
快諾していただいたのですが、Bさんに聞いてみると「ちょっとまて」という事になりまして
AさんBさん交えてお話をする機会を設けました。その話し合いの中で、双方に認識のずれ
というものがありまして、そのずれの原因となったのが・・・。
という具合です。
こちらとしては、○がどう決まったのかが知れればよいわけです。
双方の認識のずれの理由が、そのプロジェクトの進行に大きく影響が出るのであれば
説明する必要がありますが、そうでない場合は周りの人の時間を無駄に費やすだけの
事になってしまいます。
- 頭がいい人、悪い人の話し方
- ¥714
- 株式会社 ビーケーワン
今回例に出したような、喋り方をする人の事例とかが細かく書かれています。
ただ、残念なのはこれを読んでも「あぁ。こういう人周りにいるよね」という認識しか
もてないという点でしょうか。
なかなか自分の喋り方の欠点というものは気づきにくいものです。
どのようにそれに気づくべきか、そしてそれをどう直したらよいのかが書かれていれば
もっと良かった思いますが。
何気なく行っている会話の中で相手に情報を伝える事の大変さ、それは仕事を行うと
嫌というほど味わうものです。
簡単に相手に理解してもらうための説明術というものを身に着けることは自分の
業務をスムーズに行える事にもつながる事だと思います。