旧陸軍の作戦要務令について | 大山格のブログ

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おもに歴史について綴っていきます。
実証を重んじます。妄想で歴史を論じようとする人はサヨウナラ。

 幻と消えた新版『帝国陸海軍事典』向けの原稿から、今回は作戦要務令についてです。
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作戦要務令
 戦時編制の陸軍部隊では、平時の兵営生活を規定した軍隊内務令に代え、作戦要務令に基づいて行動した。作戦要務令は、戦地での生活を規定した陣中要務令と、作戦行動を規定した戦闘綱要とに内容の重複が多かったため、両者を統合して昭和13年9月に制定されたもので、「軍ノ主トスルトコロハ戦闘ナリ」、「一旦占有セル地区ハ尺寸卜雖再ビ之ヲ敵ニ委スベカラズ」と説くなど、精神主義への傾きが如実に表れている。
 熱帯地方や島嶼戦に派遣された部隊でも、対ソ戦を意識して内容を練られた作戦要務令に準拠して戦地での日々を過ごした。戦域ごとに物資を補給もしくは調達した状況は大きく異なるが、各部隊は概ね物資欠乏に苦しみ、徒に体力と精神力を消耗させた。
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 何度も繰り返し述べてきましたが、これらの原稿は軍事アレルギー体質の近現代史研究者が、必要に迫られて仕方なく読むことを想定しています。そういう層に売ろうという企画でしたから。ミリオタ諸氏に向けた商業誌の記事とは、まったく異なる前提条件があったので、こういう書き方なのです。

 

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ともあれ、ツタヤ図書館と江戸しぐさは滅ぼすべきです。
#ともあれ消費税は廃止されるべきである