旧陸海軍の応召について | 大山格のブログ

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 幻と消えた新版『帝国陸海軍事典』向けの原稿から、今回は応召についてです。
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応召(○○頁の動員を参照)
 陸軍は非常時を迎えると予備役兵や補充兵を召集するとともに馬匹を徴発し、これらを常備団隊に加えて戦時編制に移行させた。臨時召集令状が届けられると、予備役や補充兵役(末期には国民兵役も)の応召兵は、現住地に関わらず本籍地に所在する部隊の召集事務所に出頭することとされた。地方出身者が遠隔地の大都市に移住する例もあり、連絡と移動のため動員下令ののち二週間から三週間(召集されながら定められた日までに出頭しない場合には陸軍刑法の逃亡罪に問われた)の動員期間が見込まれた。あらかじめ計画した定数どおりに人馬を充足させることを動員完結といい、戦時編制の部隊が平時の態勢に戻ることを復員といった。
 通常の動員のほか、急を要する場合に備えて応急動員令・臨時動員令・臨時応急動員令・臨時編成令・臨時応急編成令なども用意され、これらの臨時動員では不完全な編成のまま部隊を出動させたが、通常の動員に比べ後方機関の能力が著しく劣るため長期の作戦行動は困難だった。
 海軍にあっては有事に際して海軍予備員であった商船の乗組員などを動員した。また、高等商船学校生徒を海軍予備生徒、商船学校生徒を海軍予備練習生と位置づけ、海軍士官および海軍下士官の候補とした。陸軍では現役を経験した者を予備役としたのに対し、これら海軍予備員は、まったく軍務を経験しない者も平時から予備役と位置づけられており、民間で海事に従事した経験年数に応じて自動的に昇進させた。
 艦艇の出航時間に間に合わず乗り遅れることを後発航期といい、ことに作戦出動に際して乗り遅れると敵前逃亡同然と看做される重罪に問われた。
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 動員のパートは私の担当じゃないので、どんな内容かは存じません。応召とは裏表の関係なので、両側を見ないと理解したことにならないんだけど、まあ、この際しかたないのです。

 

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#ともあれ消費税は廃止されるべきである