裸のおねーさん | 大山格のブログ

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おもに歴史について綴っていきます。
実証を重んじます。妄想で歴史を論じようとする人はサヨウナラ。

 最初にいっておきます。芸術、わかりません。芸術としてはわかりませんが、なぜ裸婦のブロンズ像が芸術として一般化しているのか、歴史的には説明できそうです。統計資料があるかどうかさえ調べませんが、男性の裸体ブロンズ像もけっこうあります。案外、男女比に差はないんじゃないかな。まあ、この問題は宿題ということにしておきますね。


 私の記憶のなかで最も古くから印象にある裸婦ブロンズ像は、上野駅の「翼」です。


 無骨な印象の駅舎に入って奥の方に……


 待ち合わせスポットとしての「翼の像」があります。


 案内板にも「翼の像」と書かれていますが……


 台座の銘板に書いてあるのは「翼」です。


 裸体ですから、身に寸鉄も帯びていません。戦後に裸体のブロンズ像が多く造られたのは、戦うとか争うとかといったイメージから遠いので平和的な印象があるということなんでしょうね。芸術がわからない私のような俗物にも、それは感じ取れます。戦前には軍服を着た銅像が多く、戦後には裸体が多いということで、そこにメッセージを感じとるのは容易いことです。


 昭和33年というと、敗戦から13年目ですね。もはや戦災復興の段階を終え、なべ底不況を脱して岩戸景気を迎えたあたりです。西暦では1958年で、安保闘争のちょっと前ですね。


 でも「翼という名のブロンズ像」を「翼の像」と縮めて呼ぶのは、どうなんでしょうね。あれかなぁ、むかし東北本線の特急に「つばさ」があったから「翼の像」と呼ぶようになったのかもしれませんけど、うーん、わからない。


 このあと雨が上がったので、末広町まで歩きました。小型リュックを左胸にあてて、携帯電話との接触を防いでいます。


 やっぱりトラの頭の方が安心感は大きいのですが、こっちの方がラクですねぇ。


ともあれ、ツタヤ図書館と江戸しぐさは滅ぼすべきです。
そして、公開講座をやります。是非とも御参加ください。

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