世にデタラメの種は尽きまじ | 大山格のブログ

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おもに歴史について綴っていきます。
実証を重んじます。妄想で歴史を論じようとする人はサヨウナラ。

 江戸しぐさなどは捏造の代表例で、とうとう教科書に載るほどだ。要は政権にまで毒が染み渡ってしまったのだ。歴史上の捏造とか歪曲とか、いまでも商業的な目的でのものが多いのだが、思想を背景にしたものも少なくない。朝日新聞の慰安婦報道などがそれだ。思想的な意図をもった捏造や歪曲は、まえは左側の人がやることだったのに、最近は保守がそれをやる。

 保守系のブログにも酷いのを見つけた。

 いわく、戦国合戦は事前に打ち合わせてフェアに戦った。
 いわく、戦場予定地の農作物の損耗に対して過剰なほどの対価を支払った
 いわく、肥だめに落ちないよう畑地を避けて、田圃で戦った。

 事前に打ち合わせがあったら、奇襲はありえない。厳島の戦いや桶狭間の戦いは奇襲だが?
 青田刈りという言葉があって、敵地で生育途中の稲を刈り取ってしまうことをいう。それに対しても補償金を支払ったのか? そんなことはありえない。
 肥だめというものが出来たのは、金肥を使うようになってから。つまり江戸時代からだ。戦国時代にも肥だめを作るほどの下肥を用いていたというなら、その史料的根拠を掲げて見ろ。

 こんなブロガーが本まで書いているのだから世も末だ。いずれ潰してやるから、首を洗って待っていろ! とも思ったが、刀のケガレだ。


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