蜘蛛の糸成分でつくられたスーパーカー登場か
ということで、蜘蛛の糸の成分を使ってスーパーカーを開発しているという記事が載ってました。
これは凄いですねぇ。これを計画しているのはアメリカのSpidey Tekという会社で、ユタ州立大学の合成バイオ製造施設と共同で蜘蛛の糸成分を使った素材の開発を行っており、それを使ってスーパーカーをつくるんだそうです。
蜘蛛の糸は注目の素材で、強度、軽さ、柔軟性の点でカーボンファイバー、アルミニウム、チタンなどの従来の材料を上回り、さらにそれらの素材よりも安価であることが知られており、航空、宇宙、医療、など様々な分野で注目されている素材なんだそうです。
とは言え、蜘蛛の糸そのものを使うわけではありません。そのタンパク質成分をアルファルファというマメ科のムラサキウマゴヤシという植物に混ぜて育てます。ムラサキウマゴヤシは多年性で年5回ほど収穫できるそうで、そのムラサキウマゴヤシを収穫して成分を抽出し、その成分をカーボンに混ぜることで、通常のカーボンよりも柔軟性があるのに強固なカーボンを製造して使うとのことです。抽出後のムラサキウマゴヤシは家畜のエサとして利用でき、SDGs的にも適したものだそうです。
凄いですねぇ。蜘蛛の糸の成分を大量に製造しそれをカーボンに混ぜ、より強固なカーボンを製造できるとは、よく思い付いたものですね。おそらく航空宇宙分野でそういった研究が進んでいるんでしょうね。それをクルマに応用しようということなんでしょう。
これを計画していているのは、Spidey Tek社のロベルト・ヴェロッツィで、彼は「蜘蛛の糸は、ほとんどの工業用繊維に勝る高い強度、弾性、靭性を持っており、グラム単位で見ると、特定の蜘蛛の糸繊維はチタンよりも強く、ゴムよりも弾力性があり、破損する前にかなりの量のエネルギーを吸収します。この非常に軽量な生体材料は、炭素繊維複合材料の理想的な代替品または補強材です」と。
さらに、「カーボンファイバー複合材料は、蜘蛛の糸のたんぱく質とブレンドすると、本来の強度と剛性を維持しながら、破壊靱性が向上します。カーボンファイバーと蜘蛛の糸の高性能な性質の相乗効果を利用することで、次世代の高性能、効率的、弾力性のある車両向けの強化された複合材料が生み出されるでしょう。」とも述べています。
このカーボンファイバーを使ってボディとシャシーを製造し、それにV12エンジンと6速ミッションを載せる計画だそうです。発表は3~4後を目指しているそうです。3~4年後にV12エンジン積むというのもどうなんだと感じがしますが、なんでもEV化するよりは、こういったレアなクルマがあってもいいかもですね。
ということで、みなさんは蜘蛛の糸成分を使ったスーパーカー、ヴェロッツィV12いかがでしょうかぁ。
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