トヨタがマニュアル仕様のEVを出す!? | Italiaspeedのロックな毎日

トヨタがマニュアル仕様のEVを出す!?

ということで、トヨタが東富士研究所においてテクニカルワークショップ「TOYOTA TECHNICAL WORKSHOP 2023」を開催したそうです。

 

テーマは「電動化・知能化・多様化」に沿った新技術に関するもので、BEVファクトリーや水素ファクトリーのそれぞれの社長なども登壇し技術解説が行われました。このテクニカルワークショップはかなり内容の濃いものになっており、その解説記事が載っていましたので、是非ご一読ください。

 

トヨタの新体制方針テーマ「電動化・知能化・多様化」についてワークショップ開催
全固体電池を含む次世代バッテリEV、燃料電池車のロードマップとは

https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1508092.html

 

トヨタの新体制方針テーマ「電動化・知能化・多様化」についてワークショップ開催
クルマの新価値を提供する知能化、そしてMT仕様のバッテリEVも登場?

https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1508100.html

 

上記記事にもあるように、このテクニカルワークショップでマニュアルミッション搭載のEVが披露され、その試乗の様子も書かれています。EVのマニュアルミッションの話は以前もどこかで出ていましたが、トヨタが実車に載せて試乗もできる状態まで開発していたとは。

 

試乗記を読むと、クラッチがあって回転数に合わせてシフトチェンジするのはエンジン車のマニュアルミッションと同じ感覚で行うようです。モーターが直線的に伸びていくものをどうやって回転数を合わせるんですかね。

 

これは疑似的なもので、実際の回転数を合わせる訳ではないと思いますが、実際乗ってみると非常に楽しいとのことなので、私のように、クルマはマニュアルじゃないと、と思ってる人にも、EVが疑似とは言えマニュアルミッション操作ができるようになれば、EVも選択肢に入るようになるかもしれませんね。

 

当然マニュアルでもオートマでもどちらでも操作可能になっているので、場面にによって切り替えもできるようです。非常にニッチな選択肢だと思いますが、こういったことでEVが選ばれるようになれば、これはこれでアリではないでしょうか。

 

テクニカルワークショップではこのマニュアル仕様のEVはネタのひとつであり、本題は電動化ですね。特に全個体電池についてブレイクスルーできて、市販化の目途が付いてきたことは大きいと思います。全個体電池は現状の電池に比べて、液漏れがなく安全性が高い、超急速充電が可能、高エネルギー密度、作動温度範囲が広い、設計の自由度が高い、劣化しにくい、など、現状の電池のデメリットを克服した次世代電池とし注目されています。

 

これが市販化されると航続距離も伸びますし、充電時間も10分で満充電可能と短時間を実現します。使い勝手が格段に良くなるので、量産化で価格が安くなれば、かなり競争力は上がると思われ、EVファーストを掲げたトヨタには期待の電池になります。

 

EVについてはこの全個体電池だけではなく、既存電池の高性能化も進めていきますし、BEVだけではなく水素利用も進めていきます。全個体電池以上に水素の重要度は今後増していく可能性は高いですね。日野を救うきっかけでのメルセデスとの協調も、商用車における水素利用が大きなテーマですし、レースにおいてもF1がeフューエルになりますし、ルマンも水素車両が投入されることになり、カーボンニュートラルに水素は大きく貢献することになるでしょう。

 

トヨタはEVファースト宣言をしていますが、基本的には全方位戦略を取っています。世界中でEVが選ばれるわけではなく、後進国ではインフラもありハイブリッドがカーボンニュートラルに貢献しますし、新興国ではBEVや水素が選ばれるようになるでしょう。

 

この辺は週刊モータージャーナルで池田直渡さんが記事を書いています。

 

世界はマルチパスウェイに舵を切った! 「BEVはオワコン」という話ではない

https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2306/05/news031.html

 

まさにトヨタの全方位戦略はこのマルチパスウェイになるわけで、トヨタの戦略は当たったということでしょう。

 

これら電動化の話とともに、もうひとつ注目なのがギガキャスト成形です。ギガキャスト成形は一体成形を意味します。クルマは数多くのプレス部品を繋げることで出来上がっています。部品点数が多く繋げる工数も多いのでコストがかかります。これを解決するのがギガキャスト一体成形で、テスラや中国車などは先行して採用しており、それによってかなりのコストダウンを実現しています。

 

このコストダウン効果は非常に大きく、トヨタはEVのbZ4Xを出しましたが、今までのプラットフォームではいくら電池が進化しても太刀打ちできないとして、EV用のプラットフォームを新開発するためにEV開発はゼロからやり直しと聞いています。

 

トヨタはフロントとキャビンとリアの3つを一体成形にすることによって対応するとのことで、このギガキャスト一体成形も電池と同じく非常に大きなポイントになってくるでしょう。日産やホンダもギガキャスト一体成形はやってるんですかね。ぶつけた時の修理費がどうなるのか分かりませんが、今後ギガキャスト成形は一般化するんでしょう。

 

ちょっと長くなりましたが、トヨタの技術進化は目覚ましいものがあり、日本を代表するモノづくりとして欧米や中国に追いつけ追い越せで世界にアピールしていってほしいものです。日本の底ヂカラがあれば、中国に負けることはないと思いたいですね。

 

ということで、みなさんはこのトヨタの技術力いかがでしょうかぁ。

 

 

 

 

★★--------------------------------------★★

   緑の道プロジェクト やってます!

 

 あなたの感動した場所を教えてください。

 是非Facebookページ登録してくださいね!

 

http://www.facebook.com/midorinomichi

★★--------------------------------------★★

 



 よろしければ、ポチッとしてくださいね。

   ↓
にほんブログ村 車ブログへ