発売12年目のFIAT500が過去最高販売台数を記録

ということで、日本で発売から12年を迎えるFIAT500がなんと発売以来最高の販売台数を記録したとの記事が載ってました。

女性比率62％、MT比率48％、デビュー12年目で販売台数最高記録……フィアット500&アバルト595の人気は異例なことだらけ！

https://motor-fan.jp/article/10013293

なかなか興味深いので是非ご覧いただきたいですが、気になる数字をご紹介すると、2008年の発売時に2495台だったのが、発売から12年経った2019年に6970台という最高記録を樹立。この中にはABARTH500も含まれていて、ABARTH500は2955台も売れてるそうです。

ABARTH500を除くFIAT500では何と62％が女性オーナーで、さらにABARTH500の何と48％がマニュアルなんだそうです。これは異常な数字ですよね。女性に人気というのは、あの誰が見ても一目でFIAT500だと分かる魅力的な丸っこい唯一無二のデザインがウケているんだと思います。女性オーナーに聞くと、一目見てコレ欲しい！という方が多いですね。

FIAT500というと、後から後から特別仕様車が出て来ることが批判されたりしますが、結果からするとこの後出しジャンケン策は当たっているということなんでしょうね。FCAは今後もどんどん特別仕様車を出していくと言っているようなので、それによってさらに台数は増えていくんでしょう。女性に人気の出そうな仕様もどんどん出るんでしょうね。

さらにマニュアル比率の高さも異常です。私なんか国内発売当時に左マニュアルがなかったので並行でわざわざ高い左ハンドルの1.2POPマニュアルを買いました。小さくて魅力的なマニュアルはFIAT500ぐらいしかなかったですし、私も一目見てコレ欲しい！と思って買っちゃいました。さらにスポーティなABARTHでは当然スポーティなクルマ好きにはマニュアル派が多いので、そういった人たちからするとABARTH500ぐらいしかマニュアルの選択肢が無いというのもABARTHのマニュアル比率の高さに繋がっているんでしょう。

日本では全体の1割あるかないかというマニュアル車がABARTHでは48％とはいかにスポーティなクルマでのマニュアル需要があるかということなんだと思います。マツダも全車種マニュアル出しますと対応していましたが、ここのところマツダ3でもマニュアル設定がないグレードがあったりと、あのマツダでさえマニュアルが減少傾向に向かっているぐらいに需要がないというか、台数出すクルマでマニュアルをラインナップするのはコスト高で利益に繋がらないんでしょうね。

そんな中でもスポーティなマニュアルを用意するABARTHがウケる理由は分かりますよね。私もABARTH乗るなら絶対マニュアルで乗りたいです。そういう受け皿として存在感を示しているんでしょう。他メーカーもマニュアル設定してほしいですね。

FCAは2019年が日本において過去最高の販売台数だったそうです。FIATはほぼFIAT500とABARTHしかないですし、台数の多くはジープだと思いますが、このままどんどん伸びて行って年間1万台ぐらい売れるクルマに成長してくれることを期待したいですね。

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