新BMW3シリーズ320iMスポーツに試乗した
ということで、新BMW3シリーズ320iMスポーツに試乗してきました。
試乗車の写真が撮れなかったので店内の展示車を。
これは320iMスポーツのデビューエディションだそうで19inch履いてたり内装がウッドトリムに
なっていたりレザーシートになっていたり、と標準の320iMスポーツとは仕様が異なります。
デザインについては以前東京駅のBMW Cafeに展示されたをご参照を。
新BMW3シリーズ330iMスポーツの実車がカッコいい
試乗車は320iMスポーツです。タイヤはフロントが225-45-18、リアが255-40-18、の
グッドイヤーランフラットを履いてました。このランフラットタイヤがちょっと気になるかも。
早速試乗です。駐車場からの動き出しで足の良さを感じますね。剛性感がありなめらかな
動き出しが好印象です。しかし道路に出る時の段差を超えると嫌な突き上げを感じました。
走り出してみると、剛性感あるしっかりとしたボディと足はさすがBMWですね。
基本のつくりが良いのが走り出しで感じることができます。
ただ、駐車場の出る時の段差で感じた突き上げは、荒れた路面やマンホールなどを乗り越えると
如実に顔を出してきます。Mスポーツなので基準車に比べるとサスが強化されていますが、
そのセッティングというよりも、ランフラットタイヤの影響ではないかと思いますがどうでしょう。
これがミシュランなどの通常タイヤだったらこういった突き上げはなかったんじゃないかと
想像しますが。タイヤの違いを乗り比べてみないと分かりませんが、できればランフラットタイヤ
ではないほうが良かったでしょうか。まぁ、これはメーカーの思想の問題でもあるので、
タイヤが気に入らないなら、後で替えるしかないですね。
今回は首都高を走らせていただきました。首都高を走ると道路の継ぎ目などで一般道以上に
嫌な突き上げを感じます。まぁ、これはしょうがないですかねぇ。それを除けばフラットな
乗り心地は一般道以上に車速が上がった高速のほうが魅力度が増します。コーナーでも
ロール感は先代よりも抑えられており、安定した姿勢を保ったままフラットな乗り心地を
提供して、ここはさすがBMWの走りも面目躍如といったところでしょうか。
ハンドリングを試すほどのものではありませんでしたが、ちょっと気になったのは、
ステアリング&レーンコントロールアシストという常に車線のセンターを保とうとする
機能が付いていることです。これによって例えばセンターラインに近づいたりすると、
自動的に逆側にステアリングを補正します。これが非常に違和感を覚えました。
この機能はオフにすることができるそうなので、違和感を感じればオフにすればいいんですが、
最初に言っておいてくれればオフにして試乗したかったですね。せっかくのFRですから
FRらしい素直なハンドリングを試したかったです。
それでもMスポーツ仕様の太いグリップのステアリングは非常に好みでしたね。
太すぎるという声も聞かれますが、個人的には太めなグリップのほうがシャープな
ハンドリングを楽しめるので、このステアリングは好きです。
エンジンは4発2リッターで184馬力です。ノーマルモードで乗ってみても街中を流すには
十分なパワーです。多少レスポンスがダルなところがあるのでそれなりのパワー感が
欲しい時にはアクセルの踏み込み量が増えてしまいます。
ノーマルモードもそこそこに首都高に乗ったらスポーツモードへ。スポーツモードにすると
水を得た魚のように新320iは本領を発揮。アクセルレスポンスもリニアになって、
ちょっと踏み込むだけで5000回転ぐらいまで一気に回っていき、1560kgの車重を感じることも
なく安定感がありながら軽快でスポーティな走りと、心地良いエンジンサウンドも相まって、
BMWらしい走りを楽しむことができます。
BMWファンからすると、このエンジンフィールはイマイチとの声もあるようですが、
普段BMWに乗っていない私には十分パワフルでレスポンスもいいスポーティなエンジンだと
感じました。これはこれで昨今のエコも考慮した4発としてはいいんじゃないでしょうか。
ミッションは8速オートマでシフトアップも非常にスムーズでポンポンと繋がっていきます。
184馬力を楽しむには常にスポーツモードにしておいたほうがBMWらしいですかね。
330iは258馬力ですが、そこまでのパワーがなくても184馬力で十分BMWの駆け抜ける喜びは
感じることができます。
静粛性も上がっているとのことですが、路面によってはタイヤノイズを拾っているのも
ランフラットタイヤだからでしょうか。営業さんが言うほど静粛性は感じませんでした。
この320iガソリンは日本専用とのことです。グローバルでは330iが標準車になっています。
そう考えると、グローバルでの3シリーズは随分と贅沢な仕様になったんだなと感じます。
320iでも十分に楽しい走りを感じることができるのに、日本だけにこの仕様を持ってくるとは
メーカーからすると贅沢なラインナップということになりますね。買う側からしてみれば、
320iがなくて330iだけだとちょっと高くて手が出ない方も多かったかもしれません。
日本専用とのことですが、サイズは大きくなってW1825になりました。実質2cmがどれくらい
販売に影響が出るのか分かりませんが、走った感じではサイズアップはまったく問題ないです。
立駐の駐車場等でどうしても1800を超えることに問題がある方は仕方ないですが、
そうでなければサイズアップにネガはないですね。
簡単ですが試乗はこんな感じでした。今まで以上に洗練されシャープでスポーティな印象を
与えるデザインと向上した質感、さらに剛性感のあるしっかりとしたボディと足は、
さすがBMWだと感心しました。ただ、前述のようにランフラットタイヤの突き上げが
非常に気になったのは残念でしたでしょうか。ランフラットタイヤが標準なのであれば、
それに合わせたサスのセッティングをもうちょっと煮詰めてもらえれば良かったでしょうか。
新BMW320iはスタンダードが523万円、Mスポーツが583万円、330iMスポーツが632万円、
となっています。スタンダードでも500万超えなので、結構高い印象でしょうか。
BMWもどんどんグレードが縮小されて、この新3シリーズも売りたいのは330iMスポーツで、
それが難しい方には320iMスポーツ、という2車種推しになってるそうで、スタンダードは
どうしてもMスポーツが選べない方がいれば売ります、ぐらいだそうです。
グレードを抑えることでコストを抑えながら利益を上げる、ということなんだと思います。
グレードだけではなく、車体色も白、白メタ、グレーメタ、黒メタ、そしてブルー、の
5色しかありません。選択肢がないですね。シルバーもなく赤もなくなってしまいました。
おそらく売れてるのが白と黒、という実績に基づいた設定なんだと思いますが、ここまで
絞らなくてもいいんじゃないかと思いますが。私が選ぶとするとブルーしかないですね。
さらに当然ですが、マニュアルはありません・・・。
ここまで効率化してしまうのはどうなんだと思いますがどうですかね。500万以上出すなら
もうちょっと選択肢を与えた方がいいような気がしますが。この効率化が台数にどう影響
するのか非常に興味があります。BMWも今ではSUVのほうが売れてるんだと思いますが、
セダン系では王道の3シリーズだけに、効率化を追い求めすぎるのもどうなんだと感じます。
選択肢は多く設定してほしかった新BMW3シリーズ。効率化が吉と出るか凶と出るか気になる
ところですが、走りとデキは高いだけあってすばらしいもので、Dセグのセダンとしては
やはりBMW3シリーズが基準を作っていくということを改めて感じさせるものでした。
2~3代前の3シリーズはイマイチ駆け抜ける喜びが感じられず楽しくなかったんですが、
この新型はそれを完全に覆し、Dセグの基準を再度作り上げることに成功したと思います。
ランフラットタイヤは気になるんですけどね。
是非みなさんも試乗して最新が最善な新BMWの世界を感じてみてはいかがでしょうかぁ。
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