くろがね四起修復完成お披露目会へ行ってきた
ということで、今日はくろがね四起修復完成お披露目会へ行ってきました。
昨日まで雨続きでしたが、今日は久しぶりの晴れ。富士山は初冠雪を記録しました。
お披露目会は御殿場高原ホテルの駐車場で実施されました。鴨や馬が。
くろがね四起は、1934年に日本内燃機(現在の日産工機)によって製造された世界初の
乗用四輪駆動車で、その前期型と呼ばれるものが復元されました。前期型で現存している
のはこの1台だけだそうです。長年京都の日工自動車というところに眠っていたものを
復元することを条件に、御殿場のNPO法人「防衛技術博物館を創る会」の会長である
小林さんが譲り受け、クラウドファンディングによって約1300万を集めて復元に
こぎつけました。
NPO法人防衛技術博物館を創る会の会長小林さんの挨拶。
御殿場市長の挨拶。
関係者揃ってのテープカット。
そして70年以上の歳月を経て、復元されたくろがね四起がアンベールです!
戦前の世界初と言われる乗用四輪駆動車が日本で開発されたとはビックリです。
こんなクルマが日本にあったとは初めて知りました。元々サビでボロボロだったものを
小林さんが日本を駆けずり回ってレストア会社等を手配。メインのボディ修復では
神奈川県の永遠(とわ)ボディが担当。最終くみ上げはカマドが担当。その他、
約90%近くが現存していたパーツを再利用しての復元だったそうですが、ないパーツは
作るなどを日本全国の腕利きの会社が担当して2年以上の歳月をかけて完成しました。
苦労したのは、現在の技術で復元するならそれほど大変ではなかったそうですが、
なるべく当時の作り方をそのまま再現して復元することに拘ったそうでそれが一番苦労
した点だったそうです。戦前の技術がどんなものなのかを知るところから始めて、
2年もかけて復元したのはすばらしいですね。
お披露目では実際に走行することも披露。
このイベントのために1940年にできたドイツのキューベルワーゲンとジープも合わせて
展示・走行しました。
幌を外して御殿場市長さんと静岡県議の方を載せての走行。
さらには、クラウドファンディングに投資した方を乗せて走行。いいですなぁ。
メディア向けイベントでの走行動画はこちら。
乗られた方のインタビューでは、意外と乗り心地が良かったそうです。
作り方は当時のやり方を再現していますが、部材は現在のものを使っているので、
それなりに乗り心地はいいんでしょうね。
エンブレムはわずかに残っていたものを譲り受けて取り付けたそうです。
シートは前2名、後ろ1名、の計3人乗り。後ろに将校等が乗ったそうです。
永遠ボディの方々との記念撮影。みなさんのおかげですばらしいものを観ることが
できました。ありがとうございました。
小林さんは、最終的には防衛技術博物館ができればそこにこのくろがね四起を展示
したいそうですが、まだできるかどうかは分からないので、観る機会はそうはないと
思われます。当分は小林さんのところに置いておいて、防衛技術博物館を創ることに
まい進したいとのことでした。くろがね四起が常設できるようになるといいですね。
ホテル駐車場には見学の方でしょうか、カッコいいトライアンフが。
ということで、70年以上も前の日本の技術がこうやって受け継がれていくことは
非常にすばらしいです。なかなか観る機会はないと思いますが、もし機会があれば
是非観に行かれることをオススメします。こんな名車は滅多に観れませんよ。
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