新マツダ・ロードスターSに試乗した! | Italiaspeedのロックな毎日

新マツダ・ロードスターSに試乗した!

 ということで、昨日新ロードスターを観てきたましたが試乗は2週間後とのことで、
 他で乗れるところはないかと思っていたら、マツダアンフィニ横浜西に試乗車があるとの
 情報をもらったので、朝一で電話してみたら、乗れますよ、とのことで行って来ました。

mazda-roadstar-2015_0517_1

mazda-roadstar-2015_0517_2

mazda-roadstar-2015_0517_3



 試乗車は素のSです。LSDもリアスタビもない素ですね。もし買うならこのSがいいなと
 思っていたので願ったり叶ったり。で、早速試乗です。

 包み込むようなシートで座り心地がいいですね。調整幅は少ないですが、十分ポジション
 が取れます。座ってエンジンかけてみてビックリ。社外のスポーツマフラーでも付けてる
 のかと思うぐらいに元気のいいスポーティなサウンドを響かせてます。
 これはヤル気をそそりますなぁ。

mazda-roadstar-2015_0517_4

mazda-roadstar-2015_0517_5



 カッチリとした6速マニュアルシフトを1速に入れてスタート。クラッチを切ってる状態でも
 後ろに下がらないのは安心して坂道発進できるのでいいですね。クラッチ繋いでタイヤが
 1転がりする間に足の良さが分かります。しっかりした剛性感ですが硬さは全くなく、
 しなやかさと優しいアタリが伝わってきます。これだけで開発終了後のテストドライブなど
 調整にいかに時間とコストをかけてるか分かりますね。通常なら設計数値がクリアになれば
 OKなところを、実際に人が乗った時にどう感じるかで徹底的にネガ潰ししてきてますね。
 この拘りもマツダらしいですよねぇ。

 上まで踏んじゃってください、との営業さんのお言葉に甘えて軽い上り坂でガツンッと
 アクセルを踏んでみると、


 これは気持ち良過ぎる!!!

 
 アクセル踏み込んだ瞬間に笑顔を抑えることができませんでした。エンジン音も
 エグゾーストノートもまさにスポーツカーというサウンドと身のこなしがダイレクトに
 伝わって五感を刺激しまくりです。

 実はオープンカーを運転するのはかなり久しぶりということもあり、オープンの良さを
 改めて実感したということも大きいのですが、もちろんその要素はロードスターの大きな
 魅力であることは間違いないものの、そのオープンな環境をさらに増幅するメカニカル的な
 振る舞いが圧倒的に気持ちいいんです。アクセルを踏んだら踏んだ分だけしっかり回転が
 上がって狙ったパワーを得ることができます。電スロの嫌なもたつきなどなくワイヤーで
 リニアに空気量とガソリン噴射をコントロールしてる感じで思った通りのパワー感が
 得られます。クルマ全体のバランスが抜群にいいですね。

mazda-roadstar-2015_0517_6


 
 一部ではなぜ2リッターを日本で出さないのか、という声もあるようですが、そういう方は
 まずこの1.5リッターに乗ってから言ったほうがいいと思いますね。アクセラの1.5リッターを
 使ってるとは言えブロックのみで、他のパーツはこのロードスター用に新設計・チューン
 されたものでパワー不足は感じません。2名乗車でも坂道をグイグイ登っていきます。
 1名乗車ならなおさらパワー不足などないでしょう。アメリカ仕様はアクセラの2リッターを
 そのまま載せたものらしいので、多少パワーはあっても、この専用1.5リッターのような
 気持ち良さは得られないと思われます。まぁ、乗ったことがないので想像ですが。

 レッドが7000ちょっとありますが、5~6000も回せば十分過ぎるパワーを発揮しますので
 この1.5リッターで十分です。2リッターは要らないと思います。

 それを実現しているのは、何と言っても990kgという車重の軽さです。オープンカーという
 通常なら補強などいろいろ重量が増える要素がありながら、それを1トン切るまでやりきった
 マツダ開発陣の苦労には頭が下がります。オープンなのに非常に剛性感があり、ミシリとも
 いう場面はありませんでした。LSDとリアスタビを取ってでも1トン以下を実現したかった
 とは思いますが、軽さは何にも代え難い武器ですね。この軽さがあるからこそ、
 1.5リッターエンジンの良さも出てますし、パフォーマンスの良さにも繋がっています。
 すべてはバランスですね。

 乗り心地は非常にいいです。タイヤが195-50-16でADVANを履いてますが、全くの新車でも
 硬さは皆無でしなやかこの上なくギャップもさらりと吸収していきます。足の煮詰めには
 かなり時間をかけてるんでしょうね。この感覚はおそらく数値では得られない人間だから
 感じる感覚を信じてとことんテストに時間をかけてる証拠ではないでしょうか。

mazda-roadstar-2015_0517_7


 
 ステアリングは今どきのスポーツカーには珍しいちょっと握りが細めな印象でまるでナルディ
 のステアリングを付けてるのかと思ってしまいました。パワステはスポーツカーとしては軽め
 な印象で個人的には若干遊びが多いように感じました。これはおそらくどんな人が乗っても
 安全にスポーツカーとして楽しめるようにというマツダの思想の表れなんでしょうね。
 個人的にはもうちょっとクイックなほうが好みですが。それでもダルな印象は全くなく、
 切った瞬間にスッとインを向いてくれ、適度にシャープな味付けになっていると思います。

mazda-roadstar-2015_0517_9


 
 SはLSDとリアスタビが付いてないのですが、それがネガになることは全くありませんでした。
 ステアリングを切って鼻先が変わった瞬間に軽くロールが発生します。荷重を外側にかけて
 それを後輪で押し出していくというFRスポーツカーの伝統的振る舞いを継承しているようです。
 昔のFRアルファロメオもアルファダンスと言われるようなロールを利用したコーナリングが
 特長だったりしますが、そういった文法に沿ったセッティングなんですかね。

 最近のクルマは姿勢変化が少ないオンザレールな感じが多いですが、マツダ流の解釈として
 FRスポーツカーとはこういう走りなんだということなんでしょう。そういうFRスポーツカーの
 基本を再認識し楽しく走るにはうってつけなセッティングだと思います。どうしてもロールが
 気になるなら、リアスタビだけ後付にすればいいと思いますね。1.5リッター131馬力では
 LSDの必要性は街中では感じられないと思うので、素のSで十分じゃないでしょうか。

 試乗コースが単純な直線だけということではなく、飛ばせる直線もほどよいコーナーも
 グッと踏める上りコーナーなど、ロードスターの良さを感じるにはなかなか試乗コースが
 良かったです。例えば環八の直線往復みたいなコースではここまで感じることは
 できなかったかもしれません。

 簡単ですがこんな感じでした。乗ってみると改めて感じますが、ここまでの仕上がりで
 素で250万はバーゲンプライスですね。最近乗った新車の中では一番いい仕上がりだと
 思います。この価格でこの仕上がりを、欧州メーカーはもちろんですが国産メーカーの
 方々はどう思うのか興味あります。

 こういったビックリなクルマがつくれちゃうからこそ、豊田章男社長は提携したかったんだ
 ろうなと思います。トヨタも変わってきてますが、まだまだ大企業病的なところもあり、
 社長が言う「100年後も楽しいクルマづくり」を実践していくためには、すでにそれを実践
 しているマツダの良さをなんとかトヨタに注入したかったんじゃないかと勝手に想像します。
 創業当時のクルマに対する熱意をここで再度注入しなければトヨタと言えども危ないという
 危惧が豊田章男社長にはあるんでしょう。だからトヨタ社員に対するメッセージをマツダとの
 提携という形で伝えたかったのかなと。

 マツダがトヨタに飲み込まれてダメになってしまうと言う人もいますが、個人的にはその逆で、
 マツダをトヨタ流にするんであればこの提携の意味が全くないことを一番分かってるのは
 豊田章男社長じゃないかと。マツダのいいところを勉強してトヨタをさらに強くする。
 マツダはトヨタの環境技術など今まで手を付けにくかったものを手に入れる。そしてお互いの
 いいところを吸収して協調していきましょう、ということならば、トヨタがマツダを飲み込む
 ことは仮に資本提携でマツダがトヨタグループに入ったとしても、マツダの独自性が失われる
 ことはないと思うんですけどね。いずれにしてもこの先いろいろ大変だとは思いますが。

 そんなトヨタとマツダの提携話の予想も、このロードスターに乗ると上記のようにひしひしと
 感じるぐらい、大トヨタが悔しがるようなすばらしいデキのクルマであることが実感できます。

 このデキで次に出てくるフィアット124スパイダーがどんなデザインと味付けで出てくるか、
 興味津々ですなぁ。おそらく価格はロードスターよりもかなり高くなると思いますが、
 フィアット124スパイダーとも比較してみたいですよねぇ。

 今までデミオ・ディーゼルを買う買うと散々言ってますが、男に二言は「アリ」と訂正させて
 いただく事態が出てくるかもしれませんw。はっきり言って新ロードスター欲しいです。
 こんな楽しくて250万で買える新車はないですよ。欲しいです、ほんとに欲しい。

 ただちょっと気になるのは色が少ないことです。多くの方はソウルレッドや白をを選ばれると
 思いますが、できれば他の色で乗りたいんですよねぇ。黄色が出るんじゃないかと当初は噂も
 ありましたが結局出ませんでした。ロードスター30周年記念では他の色が追加になるんじゃ
 ないかと睨んでるんですがどうですかね。黄色出ないかなぁ。

 まずはデミオ・ディーゼルを買って5~10年後に中古でロードスターを買おうかなぁ。
 できればデミオと同じく、ロードスターも色数増やしてほしいなぁ。いずれにしても、
 このロードスターはいつかは手に入れたいですね。死ぬまでに一度はオープンスポーツカー
 に乗らないといかんですよねぇ。

 ということで、ほんとにすばらしいです新ロードスター。是非みなさんも試乗車見つけて
 マニュアルに試乗してみてください。ロードスターは絶対マニュアルだと思いますよ~。




★★-----------------------------------★★


    緑の道プロジェクト やってます!

   あなたの感動した場所を教えてください。

  是非Facebookページ登録してくださいね!


  http://www.facebook.com/midorinomichi


★★-----------------------------------★★




 よろしければ、ポチッとしてくださいね。

     ↓
にほんブログ村 車ブログへ



 mixiやtwitter、Facebookへイイネ!してくださいね。

        ↓  ↓  ↓