テレビCMなしで軽自動車は売れるのか
ということで、日経ビジネスオンラインにダイハツの記事が載ってました。
先日東洋タイヤターンパイクを貸し切って行われた新コペンの発表前試乗会で
今ままでのようにテレビCMに頼らなくてもクルマを消費者にPRできるような企業を
作っていくという話がされたそうです。
テレビCMに背を向けた軽自動車 透けるダイハツの危機感
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20140520/264950/
今、軽自動車は絶好調ですね。横浜では販売全体の約20%ぐらいだと思いますが、
地方の県では50%を超える県もあり、全国でも約40%を占めるまでになりました。
しかし、ホンダの軽シフトや日産の参入など軽市場も以前に比べて激戦になっており、
軽しかないダイハツにしてみると、この激戦を今まで通りのコミュニケーションで
勝ち抜いていけるのか、という危機感があるということのようです。
新型コペンに関して言えば、ニッチなマーケットなのでテレビCMなしでもイケると
思いますが、その他の一般的なマス向け軽もテレビCMに頼らずにやっていくことが
できるんでしょうか。
昨今若者のクルマ離れと同じように、若者のテレビ離れということも言われます。
実際に博報堂が出しているメディア定点調査を観ても、男性20代では年々テレビの
試聴時間が減ってきてるのは事実ですね。それでも半沢直樹のようなお化け視聴率を
獲るような番組もありますし、AKB総選挙も20%を超える視聴率です。なんだかんだ
言っても、みんなテレビ観てるんですよね。ツイッターで盛り上がるのもほとんどが
テレビ番組に絡むものだったりするのを見ても、まだまだみんなテレビ好きだな、と。
クルマとテレビの関係でいくと面白いデータがありました。
オールアバウトがクルマを購入する際の情報入手経路について調べた調査があって、
その調査によると何と20代ではテレビCMが48.4%でトップなんです。
クルマを選ぶ際の情報源は?
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1404/03/news098.html
クルマを買うとなるといろいろネットで調べてどれにするか比較検討することが
多かと思ってたら、若い人はあまりネットで調べてないんです。最近マイルドヤンキーが
もてはやされてますが、特に地方に住んでるような若者の情報は、あくまでも自分の
周りにいる仲間同士の情報がメインで、LINEでのやり取りは活発でも、それ以外の
ニュース等の情報を積極的に取りに行くような行動はあまり見られないようなんです。
特に若者は収入も少ないので、買うとなると軽、特に地方の場合はクルマ無しでは
生活できない必需品で、ある意味一般消費財と同じような感覚なんでしょうね。
収入別のクルマの購入車種を見ても、200万円未満のユーザーは軽を買う率が46%と
非常に高いという調査結果も出ています。さらに20代で見ても42%が軽を選んでいます。
クルマ選びと年収の関係
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1402/19/news140.html
このように、年収も低い20代の若者が買うクルマは軽が圧倒的で、その軽の情報源が
テレビCMという受動的な情報入手態度によるものだ、ということが調査結果からも
明らかになっています。アベノミクスで格差が広がれば、この傾向はさらに強くなって
いくんじゃないかと思いますが、どうでしょうか。
なんだかんだ言っても、タダで観れるテレビは強いということですね。
インターネットが広がってから、マーケティング的に今までと同じようなマス主導の
コミュニケーションではモノが売れなくなってきている、ということが言われます。
しかし、マスをやることで費用対効果もバツグンなコミュニケーションを実現してる
業界もあります。例えばスマホアプリ業界です。ここのところニュースキュレーションの
グノシーのCMがたくさん流れていましたが、スマホアプリというデジタルな商品が
テレビCMをやるのかについて、ITコンサルタントの永江一石さんのブログが興味深いです。
なぜグノシーはTVCFに10億円も使ったのかを検証する
http://www.landerblue.co.jp/blog/?p=12471
結局大量に効率よくユーザーを獲得するにはネットでは限界があってテレビCMじゃないと
実現できない、ということです。ブログでも永江さんは、
「何回も書いているけどネットは万能では無い。ネットリテラシーが高いイノベーターや
アーリーアダプターに対するものや、狭い範囲での検索にはネット広告は役に立つのだが、
一般の大衆(マジョリテ/スマホを持っていようがパソコンを持っていようが関係無く)の
間には大きな壁があり、さらには隔離しているというレベルになっている。マジョリティに
アピールするのはまだテレビしかないのである」
と言ってます。マジョリティとはまさしくマイルドヤンキーだったりするわけです。
そんなマジョリティのマイルドヤンキーに情報を届けるには、やはりテレビCMのほうが
効率いいわけです。今の軽バカ売れもテレビCMいっぱいやてるからとも言えます。
とは言え、今まで通りでいいのかというダイハツが危機感を持つのも分かります。
テレビCMかそれ以外か、といった二元論的な話ではなく、どちらもうまく使っていくほうが
いいと思うんですよね。ひょっとするとダイハツを担当してる代理店がマスばかりで
ネットを絡めたコミュニケーション戦略が上手くないから不満を持ってる、ということも
あるのかな、とも思っちゃいますがどうなんでしょう。
たぶんダイハツもいきなりテレビCM無しということはないと思いますが、逆に今以上に
軽の販売にはテレビCMが効いていく可能性があるだけに、テレビCMとその他のツールも
上手く絡めたコミュニケーションをしていく方向に行ったほうがいいとは思います。
ということで、最近の若者はテレビなんか観ない、というネットの論調は違うんだよ、
という話でした。
先日東洋タイヤターンパイクを貸し切って行われた新コペンの発表前試乗会で
今ままでのようにテレビCMに頼らなくてもクルマを消費者にPRできるような企業を
作っていくという話がされたそうです。
テレビCMに背を向けた軽自動車 透けるダイハツの危機感
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20140520/264950/
今、軽自動車は絶好調ですね。横浜では販売全体の約20%ぐらいだと思いますが、
地方の県では50%を超える県もあり、全国でも約40%を占めるまでになりました。
しかし、ホンダの軽シフトや日産の参入など軽市場も以前に比べて激戦になっており、
軽しかないダイハツにしてみると、この激戦を今まで通りのコミュニケーションで
勝ち抜いていけるのか、という危機感があるということのようです。
新型コペンに関して言えば、ニッチなマーケットなのでテレビCMなしでもイケると
思いますが、その他の一般的なマス向け軽もテレビCMに頼らずにやっていくことが
できるんでしょうか。
昨今若者のクルマ離れと同じように、若者のテレビ離れということも言われます。
実際に博報堂が出しているメディア定点調査を観ても、男性20代では年々テレビの
試聴時間が減ってきてるのは事実ですね。それでも半沢直樹のようなお化け視聴率を
獲るような番組もありますし、AKB総選挙も20%を超える視聴率です。なんだかんだ
言っても、みんなテレビ観てるんですよね。ツイッターで盛り上がるのもほとんどが
テレビ番組に絡むものだったりするのを見ても、まだまだみんなテレビ好きだな、と。
クルマとテレビの関係でいくと面白いデータがありました。
オールアバウトがクルマを購入する際の情報入手経路について調べた調査があって、
その調査によると何と20代ではテレビCMが48.4%でトップなんです。
クルマを選ぶ際の情報源は?
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1404/03/news098.html
クルマを買うとなるといろいろネットで調べてどれにするか比較検討することが
多かと思ってたら、若い人はあまりネットで調べてないんです。最近マイルドヤンキーが
もてはやされてますが、特に地方に住んでるような若者の情報は、あくまでも自分の
周りにいる仲間同士の情報がメインで、LINEでのやり取りは活発でも、それ以外の
ニュース等の情報を積極的に取りに行くような行動はあまり見られないようなんです。
特に若者は収入も少ないので、買うとなると軽、特に地方の場合はクルマ無しでは
生活できない必需品で、ある意味一般消費財と同じような感覚なんでしょうね。
収入別のクルマの購入車種を見ても、200万円未満のユーザーは軽を買う率が46%と
非常に高いという調査結果も出ています。さらに20代で見ても42%が軽を選んでいます。
クルマ選びと年収の関係
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1402/19/news140.html
このように、年収も低い20代の若者が買うクルマは軽が圧倒的で、その軽の情報源が
テレビCMという受動的な情報入手態度によるものだ、ということが調査結果からも
明らかになっています。アベノミクスで格差が広がれば、この傾向はさらに強くなって
いくんじゃないかと思いますが、どうでしょうか。
なんだかんだ言っても、タダで観れるテレビは強いということですね。
インターネットが広がってから、マーケティング的に今までと同じようなマス主導の
コミュニケーションではモノが売れなくなってきている、ということが言われます。
しかし、マスをやることで費用対効果もバツグンなコミュニケーションを実現してる
業界もあります。例えばスマホアプリ業界です。ここのところニュースキュレーションの
グノシーのCMがたくさん流れていましたが、スマホアプリというデジタルな商品が
テレビCMをやるのかについて、ITコンサルタントの永江一石さんのブログが興味深いです。
なぜグノシーはTVCFに10億円も使ったのかを検証する
http://www.landerblue.co.jp/blog/?p=12471
結局大量に効率よくユーザーを獲得するにはネットでは限界があってテレビCMじゃないと
実現できない、ということです。ブログでも永江さんは、
「何回も書いているけどネットは万能では無い。ネットリテラシーが高いイノベーターや
アーリーアダプターに対するものや、狭い範囲での検索にはネット広告は役に立つのだが、
一般の大衆(マジョリテ/スマホを持っていようがパソコンを持っていようが関係無く)の
間には大きな壁があり、さらには隔離しているというレベルになっている。マジョリティに
アピールするのはまだテレビしかないのである」
と言ってます。マジョリティとはまさしくマイルドヤンキーだったりするわけです。
そんなマジョリティのマイルドヤンキーに情報を届けるには、やはりテレビCMのほうが
効率いいわけです。今の軽バカ売れもテレビCMいっぱいやてるからとも言えます。
とは言え、今まで通りでいいのかというダイハツが危機感を持つのも分かります。
テレビCMかそれ以外か、といった二元論的な話ではなく、どちらもうまく使っていくほうが
いいと思うんですよね。ひょっとするとダイハツを担当してる代理店がマスばかりで
ネットを絡めたコミュニケーション戦略が上手くないから不満を持ってる、ということも
あるのかな、とも思っちゃいますがどうなんでしょう。
たぶんダイハツもいきなりテレビCM無しということはないと思いますが、逆に今以上に
軽の販売にはテレビCMが効いていく可能性があるだけに、テレビCMとその他のツールも
上手く絡めたコミュニケーションをしていく方向に行ったほうがいいとは思います。
ということで、最近の若者はテレビなんか観ない、というネットの論調は違うんだよ、
という話でした。
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