今日、息子が欲しがっていたゲームソフトの発売日だったので、一緒に朝イチで買いに行った。
それから一日夢中でやっている。
息子はゲームが大好きだけど、どんなゲームでもいいわけではなくて、本当に欲しいものしか買わない。
彼なりのこだわりがあるので、欲しいゲームの発売は頻繁にあるわけではない。
なので、時折「ヒマだー!」
と言ってもだえている。
先日、息子の極真空手の昇級審査会があった。
息子はまだ白帯で、初めての審査会だった。
審査内容は、思ったよりもハードで驚いた。
全ての課題が終わり、汗だくで戻ってきた息子。
私はつい言ってしまった。
「審査員が見てる時以外は、少しくらい手を抜いても大丈夫なんじゃないの?」と。
息子が受けた、第一部(白とオレンジ帯)の子どもはざっと100人程いて、列ごとに1人審査員がつく。
審査員は1人ずつ順番に見ていくので、自分が見られている時はよくわかるはずだ。
審査が行われた約1時間の間、
息子は本当に、ずっと全力だったのだ。
息子は私に言った。
「それじゃ、意味がないんだよ。」
「昇級するためだけに、空手をやってるわけじゃないんだから。」
「あー、楽しかった!」
アレ?
これほんとにうちの息子ですか?
道場では、だいたいの子どもが、小さい頃から空手をやっているので、6年生ともなると、もう昇級してかなり上の級にいる。
蹴りの足だってとても高く上がる。
息子は6年生だが、今年から始めたので、小さい子たちに混ざり、審査を受けた。
まだ身体も固い。
お世辞にも、上手だとは言えない。
以前の息子だったら、考えられないことだ。
とてもプライドが高かったから。
そして運動ギライのポッチャリタイプ。
なぜ息子はこんなに頑張れたんだろう。
それは、息子が自分で決めたから。
やりたいと思って、自分で始めると決めて、時に、めんどくさくなる時もあるけど、
そんな時も、行きなさいと、誰かに言われることもなく、辞めちゃダメと言われることもなく、
自分で、またもう少しやってみようと決めて、続けているからだ。
以前、息子は半年間、部屋にひきこもった。
昼夜逆転して、ネット漬けになった。
その間、息子は、
やらされる人生から、自分でやる人生にシフトしようとしてたんだと思う。
親や、学校や、フリースクールや、社会。
こうしなさい、こうあるべきだ、という、全ての圧力に対して、全身全霊で、抗っていたのだと思う。
自覚はないかもしれないけど。
そして、少しずつ、私の様子が変わり、
息子をコントロールしようとする気配がなくなり、
なんだか楽しそうに暮らしている様子を感じて、
天岩戸が開くように、部屋のドアを開けて出てきたのだ。
息子は勝ち取ったのだ!
自由を!
自分で選択する世界を!
ビバ! 息子!
あっぱれじゃ!
今日の夕ごはん。
息子は、スーパーで刺身を買い、自分で握り寿司を作って食べていた。
ひとつ貰ったら、シャリの力加減が絶妙で、とても美味しかった。