アイドル回転が約2000回転から下がらないという平成8年式ハイエース(KZH100G、1KZ)
ダイアグノーシスを点検したが正常。
アイドル回転制御には、水温によるファーストアイドル回転制御や電気負荷等のアイドルアップ回転制御があるが、どちらも2000回転まで上がることはない。(バッテリ電圧低下によるアイドルアップなどもあるが、この車には非搭載と思われる)
ジーゼルエンジンの回転数は、基本、アクセルペダルの開度によって決定される。
データモニタでアクセル開度を調べたが、13.7という数字だったがこれが正常かどうかはわからない。
また、単位も不明であり参考にはならなかった。
ただ、アイドル接点はONしているのでアクセルポジションセンサの取り付け位置は問題ないと思われる。
また、アクセル開度はアクセルペダルの踏み込み量に比例して変化はしていた。
アクセルポジションセンサは問題ないと思われたが、念のため、アクセルポジションセンサのコネクタを抜いてみた。
すると1600回転まで下がったが、まだまだ高い。
これだけで、アクセルポジションセンサが正常とは言えないが、可能性は低いと思われるので後回しにすることにした。
ハイエースの1KZでのエンジントラブルというと、実はすぐにECU不良が頭に浮かぶ。
アクセルポジションセンサの可能性も残っているが、ECUを先に点検するためにカバーを開けてみた。
明らかにコンデンサからの液漏れである。
これが今回のトラブルの原因とは言えないが、ECUが悪いことは間違いない。
部品は新品はないし、このエンジンの中古のECUは悪いのが多いのでリビルト品を注文。
交換後は、正常なアイドル回転になった。
1KZのECUトラブルは、10年くらい前がピークだったように思うが、もうそろそろ入庫は無くなりそうである。