久野勝生の志野ぐい吞 | せともん道楽だもんで・・・

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主に東海地方の焼き物産地の瀬戸・美濃の陶芸作家が作った酒器(ぐい吞)を集めています。
作家が作った酒器は、作家の個性と技術が凝縮され、使って良し、飾って良しのコレクションアイテムです。
そんな酒器の魅力を紹介できたらと思っています。

 

岐阜県多治見市生田町で主に志野、織部、黄瀬戸、鉄釉、天目釉の作品を手掛けるベテラン陶芸家、

1941(昭和16)年2月1日生まれの 久野勝生 (くのしょうせい)先生の 「志野ぐい呑」 です。

 

 

久野勝生先生は岐阜県立多治見工業高校卒業したのちに、

母校である多治見工業高校🏫に勤務されていました❗

その後は本格的に陶芸家として活動し、全国の公募展にて数々の輝かしい陶芸賞🏆を受賞されております👏

 

 

この志野ぐい吞は、初めて久野先生とお会いし(電話ではお話したことがある)直接頂いた最新作です🥰
「遠くから若い子が来てくれたからと・・・」わざわざボクのために先生が自らお気に入りのぐい吞持ってきてくださいました✨
それが今回紹介するこの 「志野ぐい呑」 です🍶


 

久野先生の志野と言えば、独自に研究・調合した釉薬から生まれる赤が強い火色が特徴で、
その鮮やかな赤と白の色対比が魅力的です😍

赤色と白色の発色とコントラスト、センスが一番だと思うベテラン作家さんで、

この紹介する志野ぐい呑🍶は、そんな久野先生の赤志野のセンスがキラリと光る逸品です✨

 

 

このぐい吞は、ベテラン作家の持つ独特なオーラがあり、光沢をおさえた肌に赤茶色の火色と隙間に見える白い肌、
ボツボツ大きなピンホールが豪快で力強い印象ですが、
気品のある姿・形がボクの心をつかんで離しません🧡

 

 

側面は地元美濃の山々で採れる鬼板と言われる鉄分多く含む土を水に溶き、

その鬼板を全体にたっぷりかけて、その上から長石釉をかけて作られています❗

ぐい呑の内側にはロクロ🌀の削り部分が赤い渦の模様になっています👀

 

 

高台部分を見ると釉薬のかかっていない部分に白い土が使われていることがわかり、

久野先生が探し選び抜いた希少なもぐさ土が使われています😆

真っ白で上質なもぐさ土は本当に希少なんだそうです❗

 

 

付属の桐箱のフタに書かれた「志野ぐい呑」と名「勝生」、

迷いのない書きなれた昔の書物のような濃く伸びやかな字体でカッコイイです😊👏

 

 

ボクが「このぐい吞は先生のお気に入りですか?」と聞いたら、
先生は笑いながら「はい!すごくお気に入りです!」とハッキリおっしゃいました❗
これは久野先生本人が認めた最上級の志野ぐい呑であります🧡

 

 

 

👆2年前に紹介した久野先生の志野ぐい吞の記事もよかったら見てくださいね~👀

光沢や赤い火色の発色に違いがあっておもしろいので、ぜひ見比べて見てくださいね😊

どちらのぐい吞も最上級な赤志野作品であることにかわりませんので・・・👍

 

ボクはこれからもずっと「久野勝生」の最年少ファンであり続けます😊✨✨✨

 

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